近年、“終活”に注目が集まっている。“終活”とは、人生の残り時間を意識した人が、人生の終わりをより良いものとするため、事前に準備を行うことだ。なかでも生前に墓や葬儀の準備をすることが重要なテーマのひとつなのだが、これがなかなか悩ましい問題。最近では、身寄りのない高齢者同士が生前に共同墓地に一緒に応募する「墓友(はかとも)」といった、一昔前では想像もつかなかったスタイルも生まれている。OVO編集部では、お墓に対する考え方のトレンドを探ろうと、「自分の没後、お墓はどうする?」という調査をしてみた。

 この調査は、ジュピターテレコム(J:COM)「インタラクTV」の投票機能を使って6月に実施し、712人から回答を得た。回答のトップは「お墓はいらない」で21%。続いて「先祖代々の墓に入りたい」17%、「自然葬で散骨」15%、「家族と入りたい」14%、「永代供養墓に入りたい」14%という結果になった。

 興味深いのは少数派で、「ペットと同じ墓に入りたい」6%、「夫婦で入りたい」5%、「樹木葬で埋葬」4%、「1人で入りたい」4%、「友達と入りたい」1%などの希望があった。“従来の墓はいらない派”にあたる「お墓はいらない」「自然葬で散骨」「樹木葬で埋葬」「永代供養墓に入りたい」の合計は半数を越え、墓・納骨に対する概念が多様化していることがうかがえる。

 近年は、少子化や核家族化により墓の継承が課題となり、「墓じまい」や「散骨葬」など墓ばなれが増えているという話題を目にすることもある。このような世相を反映して、墓石+墓地をレンタルできる「レンタル墓」、遺骨をダイヤモンドにする「ダイヤモンド葬」、お骨を収めずに生きた証しを後世に伝える「インターネット墓」など、さまざまなプランが展開されているようだ。今後も、いわゆる「お墓に入る」以外の選択肢はさらに増えていくと思われる。

 終活のあれこれは、元気なときのほうが本人も周りの人もざっくばらんに話しやすい。もうすぐお彼岸。お墓というものについても、改めて考えてみては?