サントリーホールディングス(HD)は1月6日、2022年の「国内酒類事業方針」と「ビール事業方針」の記者会見を開催、組織再編やコロナ禍で需要が落ち込んだ飲食市場の回復戦略などについて説明した。

 東京都内で開いた記者会見には、中間持ち株会社サントリーBWSの鳥井信宏社長、サントリービールの西田英一郎社長らが登壇し、酒類事業を一体化させ「総合酒類メーカーとしての価値戦略を展開していく」ことを明らかにした。

 サントリーHDは、国内酒類事業を統括する「サントリーBWS」、ビール事業の「サントリービール」、ワイン事業の「サントリーワインインターナショナル」、ウイスキーやチューハイなどの「サントリースピリッツ」、国内営業の「サントリー酒類」の5社を統合し今年7月に新会社「サントリー」に一本化することを発表している。鳥井BWS社長は、新会社の狙いについて「製造から販売まで本当の意味での一貫化を実現する。以前のサントリーへの“先祖返り”ではなく新しいサントリーだ」と強調した。

「業務用回復元年」

 ビール事業に関しては、2021年は新型コロナの緊急事態宣言などの影響を受けた飲食店(業務用)への販売数量が前年比25%減と大きく落ち込んだ。このため、サントリービールは2022年を「本格的な業務用市場の回復元年」と位置付け、飲食店向けを強化する。

 家庭向け缶ビールとして販売している糖質ゼロの「パーフェクトサントリービール」を3月に飲食店向けに展開。家庭向けには、缶ビール「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉」を4月に投入する。濾過(ろか)しないことで、ビール中にうま味成分がより多く残り、やわらかな口当たりになるのが特徴だという。

 サントリービールの西田社長は「このほか、あっと驚くようなイノベーティブなアイデアも考えているので期待してほしい」と述べ、今年にかける意気込みを見せた。