産業能率大学総合研究所では毎年恒例で「新入社員の会社生活調査」を実施しているが、このほど2022年に新入社員を対象にした調査結果がまとまった。調査は同大学開催の新入社員研修を受講した22年度の新入社員244人を対象とし、調査を開始した1990年度から数えて今回で33回目となる(調査期間:3月29日〜4月19日)。

 まず、企業の評判調査や業界研究のための情報源を複数回答で聞くと、断然のトップとなったのが「就職情報誌」で、50.8%と半数以上が活用。2位は同率で「Twitter」と「YouTube」(各17.2%)が並ぶなど、ソーシャルメディアの台頭が顕著になっている。

 コロナ禍において急速に広がったテレワークに 関しては、「利用したい」と 「どちらかといえば利用したい」を合わせた「利用したい」の合計は85.2%と過去最高に達した。一方、副業についても「利用したい」と「どちらかといえば利用したい」を合わせて82.8%と同じく過去最高。Z世代は、便利なものは活用、副業にも抵抗がないことが調査で明らかになった。

 ただ、今年の新入社員、社会人として働く上で重要なことについて最も多かった回答は「長期間、安心して働けること」(57.4%)で、大きく後退したとみられた「終身雇用」の考えは消えていない様子。2位の「仕事内容に見合う報酬が得られること」の47.1%は過去最高となった。働く上で企業に求めることのトップ3は、「長期的な安定性」(72.1%)「将来の成長性」(56.6%)「社員への福利厚生の充実」(51.2%)だった。

 最近、注目されている「業務のデジタル化(DX)の推進」や「SDGsへの積極的な取り組み」は、いずれも10%台にとどまるなど関心が低い様子がうかがえる。