パナソニックは、「一人ひとりに“ちょうどいい”くらしへ」と銘打った、これからのニューノーマル時代に提案する新たな家電とサービスの発表会を開催。パナソニック(株)専務執行役員 アプライアンス社 社長 品田正弘氏が冒頭、パナソニックの家電が実現したい世界と製品に込めた思いを説明した。

■家電事業はまだまだ進化を続ける

「新しい生活様式の中、暮らしの中心となる家はあらゆる活動の中心へ役割を変え、家電はひとりひとりが実現したいライフスタイルを後押しする役割が求められる。家電のIoT化にも、接続接続・簡単操作が求められる」

「多彩なIoT家電や幅広い接点で求められる機能を効率よく最適な形で提供し、地球環境問題に取り組む。省エネやフードロスの削減など社会課題にも貢献する。パナソニックの家電を選ぶことで持続可能なくらしへのアクションにつながる役割を担いたい」

「今日の発表は未来に続く進化の第一歩。ニューノーマル時代に向かうパナソニックの新たな挑戦」とした上で、「家電事業はまだまだ進化を続け、くらしに新たな驚きや楽しみを与え続ける夢のある仕事。これからも、家電だからできることを真摯に考え、未来に続く定番商品をつくりつづける。パナソニックの家電は人生を楽しむひとりひとりのベストパートナーとなることを宣言する」と強調した。

続いてパナソニック(株)アプライアンス社 副社長 兼 日本地域コンシューマーマーケティング部門長 河野明氏が、「ひとりひとりの暮らしによりそう新しい家電とサービス」の具体を説明した。

パナソニックでは、2018年に「暮らしアップデート」として家電のIoT化に着手、現在IoT家電はエアコン、洗濯機、冷蔵庫、オーブンレンジ、炊飯器、レコーダー、テレビなど12カテゴリーにのぼり、家電販売の中の約3割を占めているという。「2018年から毎年2桁の成長を続けており、今後もIoT家電ならではのサービスの開発を加速させる」と意気込む。

家電がネットにつながった結果、お客様の暮らしの変化や困りごとをきめ細かく理解することが可能になり、「ひとりひとりの暮らしに1台ずつがもっと寄り添うことができる新しい家電やサービスを発表するに至った」と説明した。

■快適・清潔な暮らしを叶える空気環境の提案

独自のクリーンテクノロジーデバイス「ナノイーX」が進化、「新ナノイーX」として、OHラジカル量が従来の100倍にあたる48兆個/秒生成されるといい、カビ菌や花粉の抑制や脱臭がよりスピーディになったという。「新ナノイーX」は9月発売の加湿空気清浄機、11月発売のエアコンLXシリーズに新搭載されている。

さらに、次亜塩素酸技術とナノイーXによる除菌脱臭性能を実現する「ジアイーノ」も好評を博している。また睡眠研究の蓄積を活かし、寝室用に特化したエアコンも開発中だという。

■家事を家族が協力しあうくらしの提案

家にいる時間が増加する中で増えてくる家事に対して、「誰もが簡単に家事ができる。家事を特定の誰かの役目にしない」暮らしの実現を目指すという。

そのひとつは、うっかり忘れてしまいがちなことを先回りして、テレビ、プライベートビエラ、ロボット掃除機の音声でお知らせするサービス。音声をきっかけに家族が協力して家事をする暮らしを生み出すイメージ。サービスはこの秋より開始され、ヤマト運輸の宅配のお知らせサービスについては2022年春スタート予定で協業を進めているとのこと。サービス対応家電を順次増やし、外部連携も拡大するという。

もうひとつは、洗濯に慣れていない人も簡単に操作できる洗濯機。在宅ワークの広がりから日中の洗濯回数が増えていることに着目し、洗濯機をより使いやすくしたという。ななめドラム式洗濯乾燥機は、好評の洗剤自動投入機能に、洗剤、柔軟剤、さらにおしゃれ着洗剤にも対応した3つのタンクを搭載した。スマートフォンアプリの連携による外からの操作や、運転状況の音声でのお知らせサービスにも対応している。

さらにもうひとつは、誰でもささっと使えるというスティック掃除機。吸引に特化した本体とダストボックスとを分離した新しい形を採用し、本体の軽さを実現し掃除をしやすくした。

■調理家電と食のサービスの提案

今年の2月から開始されている冷蔵庫の食材管理のIoTサポート、重量検知によって食材のストック情報をアプリで知らせる「ストックマネージャー」。すでに反響を呼んでいるといい、使い忘れのフードロスも軽減するとの自信を見せた。

それから、「マイスペックシリーズ」という新提案による9月発売のオーブンレンジとライス&クッカー。フルスペックモデルの機能のすべてが使われているわけではないことから端を発し、最小限必要な機能を搭載したシリーズである。オーブンレンジは、ライフステージの変化で必要な機能をあとからアップデートしたり、グリル皿やスチームポットを買い足したりもできる。ライス&クッカーは、1台で炊飯と調理が手軽にできる調理家電である。

また、会員数が 28万人になったという、おいしいでつながる食のSNSサービス「EATPICK」や、家電と食材のサブスクサービス「フーダブル」も紹介された。

■家をさまざまな場として活用する暮らし、を実現する家電

コロナ禍の中で、生活空間のみならず、ワーキングスペースや学びの場にも変化する家の使い方に新提案をもたらす家電として紹介されたのは、10月発売のレイアウトフリーテレビ(別項)。テレビのチューナー部とモニター部をセパレートすることにより、アンテナ端子の制約で限定されていたテレビの置き場をや使い方を自由にする。

オンライン会議、オンライン授業のモニターにも想定される。チューナー部からモニター部へは、業界初の4K無線伝送技術を採用。プライベートビエラの無線伝送技術と4Kディーガの4K映像圧縮技術を活用したという。ハードディスクも内蔵する。また、「文字クッキリ光」の搭載で家の中での見え方をサポートするLEDシーリングライトも紹介された。

■家電購入後のサポートサービスをさらに充実

会員サイト「CLUB Panasonic」への商品登録やIoT家電をネット接続により、顧客がパナソニックとつながることになる。これまで面倒だった家電のネット接続に、QRコードを活用して接続を簡単にした。6月発売の炊飯器から実施されている。

また、「1台1台の家電にあわせた1 to 1サポート」を実施し、使用状況にあわせた手入れ方法や未使用の機能をお知らせする。さらに、オンラインとリアルで家電の使用状況に応じた手入れタイミングのお知らせ、消耗品などを適宜お届けするなど、有償の「パナソニックケア」もスタート。エアコン、洗濯機を皮切りに他の商品へも展開する。故障時は最大5年間追加料金なしでメーカー修理対応するという。

エアコンでは、エアコンクリーニングサービスをリニューアルする。使用状況に応じた点検やクリーニング時期のお知らせをし、いつでもエアコンを快適に使えるように。エアコンクリーニング専門組織で対応する。

■一人一人にちょうどいい暮らしへ、進化する家電とサービス

パナソニックではこうして、一人一人に寄り添うさまざまな製品やサービスを順次展開していき、「2024年度にはつながる家電構成比を家電全体の6割にし、1000万人のお客様とつながることをめざす」とした。

河野氏は「大きな転換点で、パナソニックはニューノーマル時代の家電やサービスのあり方を大きく変革していく。ひとりひとりにちょうどいい暮らしへ。これまでよりさらに多くのお客様に寄り添い、暮らしを支えて、暮らしとつながり、お客様にとってそれが当たり前の日常になるような新しいお役立ち。未来への定番になるような商品とサービスを作り続けていく」と締め括った。