アキュフェーズは、デジタルヴォイシングイコライザーの第5世代機「DG-68」を6月下旬より発売する。価格は850,000円(税抜)。

グラフィックイコライザー機能に加え、自動音場補正(ヴォイシング)機能を内蔵することを特徴とするデジタルヴォイシングイコライザー。第5世代となる本機では、高度な自動測定・補正機能を誰でも使いこなせるようインターフェースの大幅な見直しを行い、使い勝手の良さを実現したという。

ヴォイシングは内蔵の信号発生器からワーブルトーンを発生させ、音場空間を通過した信号を付属マイクで計測することで実施するかたち。人間の話し声や騒音などの雑音を自動的に排除しながら計測するため、精度の高い補正が可能だとする。自動で測定・補正を行うオート・ヴォイシングコースと、モードやマイク、目標カーブ設定から補正後の特性修正まで手動で行えるマニュアル・ヴォイシングコースの2コースを用意。

オート・ヴォイシングコースでは目標特性として、フラット特性になるよう調整する「FLAT」と、スピーカーと部屋の特性を活かした調整を行う「SMOOTH」の2つを選択可能。スムーズ・ヴォイシングではスピーカーが持つ再生限界周波数を自動認識し、音にならない低域への過度な補正を抑制。スピーカーへの負担を減らし、歪感のないエネルギッシュな低域再生が可能だとしている。

イコライザーはカーソルキーでカーブを入力、もしくは付属のスタイラスペンで画面を直接なぞることで設定可能。ヴォイシング後の周波数特性や、1/3オクターブ、35バンド・リアルタイム方式のスペクトラム・アナライザーと同時表示できるため、特性を把握しながらの適切なイコライジングが可能だという。

目標特性と補正前/後の周波数特性、イコライザーカーブなどをまとめて1つのデータとして保存することが可能。本体には最大30件まで保存可能で、USBメモリーにバックアップして別個体にデータを移行することもできる。また、新たにメモリーを1つずつ消去する機能を搭載する。

A/Dコンバーターには「AK5578EN」を4回路並列駆動で採用しており、サンプリング周波数は最大352.8kHz/32bitをサポート。D/Aコンバーターは「ES9028PRO」を8回路並列駆動で、MDS方式におけるI-V変換回路の動作を改良し、より高い性能を発揮できるという「MDS+方式」を採用。サンプリング周波数は384kHz/23bitをサポートする。

ディスプレイには斜めからでも見えやすい広視野角IPS液晶の7インチワイドカラーディスプレイを搭載。操作しやすいよう、内部に表示されるボタンや文字も大きくなっているという。ほか、アナログフィルター「Direct Balanced Filter回路」や、ウーファーに悪影響を及ぼす超低域をカットする「サブソニック・フィルター」なども搭載する。

XLR/RCA各1系統ずつのアナログ端子と、HS-LINK/光/同軸各1系統ずつのデジタル端子を入出力双方に搭載。HS-LINK Ver.2に対応するため、HS-LINKケーブル1本でSACD/CDどちらの信号も伝送可能。

外形寸法は465W×161H×396Dmmで、質量は14.9kg。OFC導体採用の5芯電源ケーブル「APL-1」とリモコン「RC-330」が付属する。