国内外のオーディオブランドが一同に揃うイベント「東京インターナショナルオーディオショウ」が、本日11月5日に開幕した。11月7日までの三日間、東京国際フォーラムで200を超えるオーディオ機器を体験できる。

昨年は新型コロナの影響で中止となったため、2年ぶりの開催。予防・拡散防止対策を実施して開かれた38回目を迎える本イベントのうち、本稿ではエソテリック、ヤマハ、アッカ、ステラ、ゼファンのブースについてレポートする。

エソテリック(G602)は試作品として、フラグシップ『Grandioso』シリーズ初のターンテーブル「Grandioso T1」を展示。来場者からの高い関心を集めていた。

Grandioso T1は2年ほど前から開発が行われていた磁気駆動の非接触型ドライブ機構「ESOTERIC MagneDrive System」を搭載。プーリーに磁石を搭載し、磁気駆動でプラッターを回転させるもので、非接触型のため振動が伝わらず、ベルトのたわみに起因する偏差がなくなることなどの利点があり、高い回転精度を実現するという。

またプラッターは磁石で浮かべるマグネフロート機構で、重量級プラッターながら軸に負担をかけないよう設計された。シャーシはアルミとMDFのサンドイッチ構造。フッターは4脚で本体を支え、キャップを外すことで最大3本のトーンアームを設置できる。

トーンアームも合わせて開発が進められ、あり・なしをオプションで選択できるようになる予定。担当者は接触型と非接触型の聴き比べでは、「非接触型は静かで滑らか、自然な音が出る」という印象が得られたと説明していた。価格はまだ未定だが、来春の発売を予定しているとのことだ。

ヤマハはブースを2部屋にわけ、それぞれにメインとなる機種のサウンドを体験できるようにして来場者を迎え入れていた。ブースG604ではフラグシップの思想を受け継ぐ2ウェイブックシェルフスピーカー「NS-3000」を鳴らすべく、プリアンプ「C-5000」、パワーアンプ「M-5000」ターンテーブル「GT-5000」といった5000シリーズ、CDプレーヤーに「CD-S3000」を揃えた。

一方のブースG605には、5000シリーズの技術と思想を継承しつつ、ヤマハの音楽表現を追求したというプリメインアンプ「A-S3200」を中心に据えたシステムを構築。GT-5000、CD-S3000に加え、スピーカーに「NS-5000」を用意した。じっくりそれぞれのサウンドを確認できるように講演回数も多めに設定され、両ブースをはしごする来場者の姿も見られた。

アッカのブース(G504)では、YG ACOUSTICSのスピーカーをORPHEUSのプレーヤー、KRELLのアンプ群で再生するという同社取り扱いブランドで構成されたシステムの音を聴くことができた。演奏の途中では、担当者からメーカーにまつわるエピソードが語られるなど、ブランドのことをより深く知ることのできる内容となっていた。

ステラ、ゼファンのブース(G409)では、CH PrecisionのSACD・CDプレーヤー/トランスポート「D1.5」が世界初展示された。ディスクプレーヤーの心臓部であるトランスポートメカとして「Mechanically Optimized Reading System(MORSe)」を独自開発。このMORSeを中心に構成するというコンセプトのもと設計し、光ディスク再生機器としての高性能を追求したという。

インプットモジュール方式を採用することで、出力系統を選択できるようになっており、デュアルモノアナログアウト仕様モデルが5,896,000円(税込)、トランスポート仕様モデルが5,280,000円(税込)での発売を予定する。

あわせて、MARTENブランドの4ウェイバスレフ・フロア型スピーカー「Mingus Orchestra」のアップグレードモデルとして、内部配線のすべてにJorma Design Statementを使用した「Mingus Orchestra(Statement Edition)」を日本初展示した。

そのほか、TechDASのターンテーブル「Air Force」シリーズ、CH Precision、STROMTANKなどのハイエンドオーディオの世界が味わえるシステムが複数構築されており、イベントならではの体験ができる場として賑わいを見せていた。