スウェーデンのDirac Researchは、同社の空間オーディオソリューション「Dirac Virtuo」の新機能として、ステレオ音声からリアルタイムにイマーシブオーディオを生成するアップミックス技術を発表した。

同社によれば、本技術はステレオ音声を空間的な要素ごとに複数のパートに分割し、そこからマルチチャンネル音源を生成するというもの。さらに特許申請中の独自アルゴリズムにより、歪みや人工的な響きをなくし、アキュレートで自然なイマーシブオーディオを実現するとしている。本技術は最初に車載用オーディオ向けとして提供される。

また、「Dirac Intelligent Audio Platform」という、車載用のさまざまな音声処理を実現するモジュール式のプラットフォームを新たに開発。測定や半自動のチューニングを行うことで、車内の色付けをなくし、スピーカーから高いパフォーマンスを引き出すことができるとしている。さらに、リスナーごとに安定したファントムセンターを実現し、サウンドステージや定位を安定させることができるという。

同社のオートモーティブオーディオ事業開発責任者であるLars Carlsson氏によれば、「Dirac Intelligent Audio Platformはソフトウェア主導でサウンドを完成させるので、自動車メーカーは消費者が好む車内体験をより簡単に、素早く、コスト効率よく提供する」ことができるとのこと。このプラットフォームは、すでにボルボやロールスロイス、ハーマンなどに採用されているという。