パナソニックは、テクニクスブランドの“グランドクラス”新ネットワーク/SACDプレーヤー「SL-G700M2」を12月上旬より発売する。価格は370,000円(税込)。

同ブランドが2019年に発売したネットワーク/SACDプレーヤー「SL-G700」の後継となるモデルで、テクニクスの最新技術を結集して、音質・機能・操作性のさらなる向上を図ったという。

DAC回路を一新し、新開発の「High Precision Coherent D/A Converter」を搭載。ESS社のDACチップ「ES9026PRO」をデュアルモノラル構成とし、出力回路には独自構成のディスクリートアンプを搭載。さらにDACチップの前段に、新技術「Coherent Processing」を採用したものとなる。

Coherent Processingは、PCM 192kHzまでの信号に対し、出力時に生じる振幅や位相特性の乱れを独自のデジタル信号処理で補正する技術。これはテクニクスのアンプ製品に搭載された、位相を整え理想的なインパルス応答を再現する「LAPC(Load Adaptive Phase Calibration)」の技術思想を応用したもので、より高精度なアナログ信号出力を実現するという。なお、352.8kHz、384kHzのPCM信号やDSD信号は本処理を通らず、ダイレクトにDACへと送られる。

DACチップは「ES9026PRO」をデュアルモノラル構成とすることで、相互干渉を低減し、音源に含まれる音像と空間を忠実に再現すると説明。また後段のローパスフィルター回路は独自ディスクリートアンプとなっており、従来の独立基板構成からDAC基板への直接実装構成に変更したことや、回路見直しによってさらなる低インピーダンス化を図り、高音質化を実現したとのこと。

電源部も進化しており、アナログ出力回路用の電源として新開発の「Multi-Stage Silent Power Supply」を搭載。テクニクス最上位プリメイン「SU-R1000」にも使われている高速スイッチング電源を新たに搭載しており、スイッチング周波数を従来機の約100kHzから約300kHzへと変更。スイッチングによる音楽再生帯域へのノイズ影響を抑えるとともに、応答性の高い電源供給を可能にしたという。

また、後段にはディスクリートアンプで制御された独自の低ノイズレギュレーターを搭載。ノイズ低減性能測定とともに聴感テストを繰り返し、動作電流や位相、基板パターンを細かくチューニングした、アナログ出力回路の負荷に最適された専用電源だとしている。

加えて新開発のノイズ除去技術「Current Injection Active Noise Cancelling」を搭載。電源に残留するノイズを検出し、その逆相電流を加算することでノイズ成分を取り除く仕組みのもので、レギュレーターで除去することが難しい低周波数帯のノイズをより効果的に除去するとのこと。

SACD/CD/MQA-CDといったディスクメディアをはじめ、ハイレゾなどのデジタル音源の再生に対応。MQAファイル/MQA-CDのフルデコード機能や、SACD/CD再生時には必要回路ブロック以外の電源をシャットオフして音質を高める「Pure Disc Playback」モードも引き続き搭載する。

デジタル入力は光デジタル×1、同軸デジタル×1、USB-A×2(前面、背面に1系統ずつ)に加え、USB-B×1を新たに搭載。NASやPCと接続するなど、多彩なデジタルソースに対応したとアピールしている。

さらにChromecast built-inからのストリーミングサービス再生や、Amazon Music/Spotify Connect/Deezer/インターネットラジオ、Bluetooth、AirPlay 2からのワイヤレス再生にも対応。BluetoothはVer.4.2、コーデックはSBC/AACをサポートする。

付属リモコンには、新たにディスクトレイ開閉ボタンとMQAデコーダーON/OFFボタンを搭載。使用頻度の高いボタンを載せたことで、より快適に操作できるとする。またディスク再生時は本体ディスプレイにトラックNo.と再生時間だけを大きく表示し、視認性を改善したという。

筐体は従来機と同様に、4分割の内部構造や3層構成のドライブメカシャーシ構造を採用。デザイン面では本体カラーでシルバーに加えてブラックを新たに用意するほか、フロントのコントロールノブ側面に、テクニクスのアンプ製品のSU-R1000やSU-G700M2と同じスピン加工を施し、統一感のある仕上げとなっている。

外形寸法は430W×98H×407Dmmで、質量は約12.3kg。製品には先述のリモコンや電源コード、システム接続ケーブル、アナログ音声ケーブルなどが付属する。