2月16日から18日まで開催されたオーディオフェスタ・イン・ナゴヤ。本稿ではテクニクスやAIR TIGHT、TAD等が出展した4号館4Fのブースの模様をレポートしよう。

テクニクスのブースでは、最新のアナログプレーヤー「SL-1200GR2」を中心に、同ブランドのフルシステムを用意。スピーカーはリファレンスクラスの「SB-R1」とグランドクラスの「SB-G90M2」の2種類で、レコード再生を中心にデモンストレーションを実施した。玉置浩二の「メロディ」の声の広がり感やヴォーカル表現力には息を呑む。

部屋の反対側では、「SU-GX70」をメインに、HDMIを活用したリビングオーディオのスタイルを提案。また小型コンポ「SA-C600」と「SB-C600」のブックシェルフスピーカーというコンパクトシステムも展開、流れ出す井筒香奈江の声にじっくりと聴きいる来場者も見られた。

AIR TIGHT(エアタイト)は、同社の主力パワーアンプである「ATM-2211J」と「ATM-300R」をメインとしたシステムを構築。今回は近年人気の高まるカナダのスピーカーブランドParadigmの「Persona 7F」を組み合わせた試聴デモを行った。

オーディオ評論家の土方久明氏を迎えての講演会も実施。先日AIR TIGHTのオフィスを訪問し、開発や製造の現場を取材した話も交えながら、グラミー受賞楽曲など音楽中心のデモンストレーションを展開。音楽家のパッションを引き出すAIR TIGHTのサウンドには土方氏のテンションも高まっていた。

TADのブースでは、今回はReferenceシリーズとなるCD/SACDプレーヤー「TAD-D700」を中心にとしたデモンストレーションを実施。CDはもちろん、aurenderのネットワークトランスポートを組み合わせて、ハイクオリティなハイレゾ再生システムを展示していた。

PDNのブースでは、ParadigmとMartin Loganのスピーカーを切り替えながらさまざまなデモンストレーションを実施。Paradigmは、先日放映されたTBSテレビ「マツコの知らない世界」にて紹介されたこともあり、いままさに旬のスピーカーブランドのひとつだ。

FUNDAMENTALでアンプ設計を行う鈴木 哲氏による講演も行われた。鈴木氏はフィリップスやマランツプロなどで銘機と呼ばれるアンプを開発してきた「アンプのカリスマ」とも言える設計者。PDNの試聴室のリファレンスにFUNDAMENTALのアンプが採用されているなど、PDNとは旧知の縁でもある。

今回のデモでも、鈴木氏がフィリップス時代に録音エンジニアから聞いたという録音エピソードを交えながら、優れた録音の音源を次々に再生。小澤征爾がフィリップスに遺したブラームスの交響曲はいま聴いても新鮮で、解像度の高いParadigmの魅力を存分に引き出してくれる。

KEFのブースでは、上位グレードのパッシブスピーカー「Blade One Meta」から、最新の「RシリーズMeta」、小型アクティブスピーカーまで幅広いランナップを展示。KEFならではの幅広いオーディオの楽しみ方を提案していた。発売されたばかりの「LSX II LT」も手頃な価格感もあってすでに引き合いが多く来ているという。

来場者からは、最新のフロア型スピーカー「R11 Meta」とさらにひとつ上のグレードの「Reference 1 Meta」との違いについて質問も出て、聴き比べも実施。KEFは昨年から名古屋のショウに参加しているというが、昨年よりも大きな手応えを得られたと話してくれた。

ソニーマーケティングのブースでは5.2.4chのシステムを構築しホームシアターの提案を行っていた。家族連れも多く来場し、大画面の楽しさ、プロジェクターならではの画質の良さに見入っていた。

ヨシノトレーディングのブースでは、EAR初のヘッドホン「The EARphone」(仮)を初展示。イヤーカップは取り外し可能で、開放型/密閉型の双方として使えるもので、担当スタッフによると「それぞれの美味しいとこ取りを目指しました」と気合の入った製品開発をおこなっているという。

またクリアオーディオからはアナログプレーヤー「Concept Signature」も登場。別売りの強化電源でさらなるグレードアップも可能になるという。

なお、名古屋国際会議場での「オーディオフェスタ・イン・ナゴヤ」の開催は、会場の改装工事のために一旦終了となり、2025年の開催は名古屋駅に近い名古屋コンベンションホールでの開催が予定されている。改装工事が終了した2028年以降、改めて名古屋国際会議場に戻るとしている。