世界最大規模のIT家電ショーである「CES 2021」が日本時間1月11日〜1月14日にオンラインで開催。韓国LG Displayは、プレスカンファレンスにて同社OLED(有機EL)テレビや、ミニLED搭載の液晶テレビ「QNED TV」などについて言及した。

2020年は新型コロナウイルスの影響を受け、テレビの利用時間が各世代ともに増加。映像配信サービスもトレンドとなったが、こうしたエンターテインメント体験をより優れたかたちで提供するとして、次世代有機ELディスプレイ採用テレビを発表した。

新開発の高効率素材とディスプレイへのレイヤーの追加により、画質を大幅に向上。20%の効率化によって明るさを高め、より鮮明な画像表示を実現したとする。また映像エンジンα9 Gen 4プロセッサーが、視聴コンテンツのシーンと周囲の照明環境に応じて画質を自動最適化するなどの高画質化処理を実施する。

ほか、サウンドの仮想5.1.2chへのアップコンバートによるテレビスピーカーでのサラウンド体験や、コンテンツによる音量差をカバーする自動音量調整といったサウンド面での機能も特徴となる。マジックリモコンには各配信サービスを呼び出せるボタンを備えたほか、NFCに対応した。

新たな有機ELディスプレイは今年発売されるハイエンドTVモデルに適用するほか、順次採用を拡大していく予定。既存の88インチ、77インチ、65インチ、55インチ、48インチに加えて、今年から83インチと42インチの有機ELテレビを生産してラインナップを強化する。さらにミッドレンジTVモデルのラインナップを20〜30インチで拡充し、テレビ視聴のほか、ゲームやモビリティ、PCモニターのオプションも強化していく。

また、有機ELテレビ以外でも大画面高画質を実現するものとして、ミニLED搭載の液晶テレビ「QNED TV」を紹介。バックライトには3万のミニLEDを搭載し、コントロールエリアは最大2,500。量子ドット技術やNanoCell技術により、卓越した色精度を備え、その黒表現はほかのLEDよりも深く正確だとアピールする。

そのほか、画面から直接音を出すことができるシネマティック・サウンドOLED(CSO)ディスプレイや、折り曲げ可能なCSOディスプレイ、透明度40%を実現した透明有機ELディスプレイなどもCES 2021にて正式発表される。

LG Displayは2013年の有機ELテレビ生産初年度には20万台のディスプレイを出荷、昨年の出荷台数は450万台に達しており、今年は700万台から800万台への拡大を見込む。「OLEDの進化を通じて、LG Displayは、プレミアムTV市場における差別化された競争力と市場支配を拡大します」とコメントしており、市場競争での優位性を高め、次世代テレビ市場とOLEDトレンドを加速させることを狙う。

ほか、昨年のIFAでも発表された空気清浄機付きマスク「PuriCare」や、冷蔵庫、洗濯機といった白物家電も含む幅広い製品群、そして同社製品をつなぐAI技術「ThinQ」など、総合的なライフスタイル提案を行う。