ソニーは、新開発の8.6Kフルフレームイメージセンサーを搭載したデジタルシネマカメラ最上位機「VENICE 2」8Kモデルを2月に発売する。また、6Kイメージセンサー搭載モデルも3月に発売する。ともに価格はオープンだが、8Kモデルは税込680万円前後、6Kモデルは税込620万円前後での実売が予想される。。

「VENICE 2」8Kは、上記のとおり新開発の8.6KフルフレームCMOSイメージセンサーを搭載。また、従来の「VENICE」を上回る16ストップの広大なラチチュードにより、幅広い輝度条件下でハイライトから暗部まで豊かな階調を表現することができるようになったとしている。

加えて、明るい場面と暗い場面で2種類の基準感度を使い分けることができる独自のデュアル・ベースISO機能においても、基準感度ISO 800/3200と、「VENICE」よりさらに進化した高感度に対応した。なお、6Kモデルは従来の「VENICE」同様に基準感度はISO 500/2500となる。

また、8.6Kイメージセンサーのオーバーサンプリング効果により、4Kや2Kの映像制作においてもノイズが少なく、より豊富な情報を備えた高品質な映像を得ることができると説明。VRやVFX撮影においても有効で、さらにソニーの高画質LEDディスプレイ「Crystal LED」と組み合わせて、バーチャルプロダクションシステムを構築することで、臨場感ある映像撮影が可能な環境を実現できるとアピールしている。

16bitのシーンリニアデータでの記録が可能な記録フォーマット「X-OCN(eXtended tonal range Original Camera Negative)」をはじめ、Apple 4K ProRes 4444および422 HQによる本体内部記録に対応。外部レコーダーが不要になったことで、長さにおいて44mmの小型化と約10%の軽量化を実現し、機動性が向上した。

なお、最大6.6Gbpsの高速書き込みが可能な新しいAXSカード「AXS-A1TS66」(予想実売価格 税込528,000円前後)も2月に発売。こちらの使用時には8K 60pなど高ビットレート映像の収録が行える。

8.6Kと6Kのイメージセンサーブロックが交換可能な設計になっており、運用に応じて様々な解像度で使用することが可能。また現行の「VENICE」とも互換性があるため、例えば「VENICE 2」8Kモデルに「VENICE」のセンサーブロックを付けることで6Kモデルとして使用できる。カメラ本体が変更を自動的に認識するため、ファームウェアの交換や再インストールの必要なくすぐに使うことができる。

4K出力時の3D LUT対応や、3DLUT処理を改善し画質を向上するなど、機能も強化。また、デュアル・ベースISO、8ポジション光学式NDフィルター、S700プロトコルによるカメラのリモートコントロールやペイント機能の様々なパラメーターを制御できるペイントメニューなど「VENICE」の主な特徴を継承しながら、ユーザーの声を反映してさらに使い勝手を向上したとしている。