イヤホン・ヘッドホンなどポータブルオーディオ機器の祭典『春のヘッドホン祭2022 mini』が、本日4月29日に中野サンプラザで開催。本稿では、同イベントに出展するサイラス、TAGO STUDIO TAKASAKIなどのブースの模様をレポートする。

サイラスブースではOriolusブランドの新イヤホン「Szalayi」が参考出展されていた。特徴となるのはドライバー構成で、BAドライバー×1、10mm径ダイナミックドライバー×1、14mm平面振動板ドライバー×1のハイブリッド式を採用しており、これは同ブランドとして初の構成だという。

筐体には3Dプリントの光硬化樹脂を使用。ケーブルは高純度銀メッキOFC、プラグは4.4mm 5極バランス端子を採用する。出力音圧レベルは110dB/mW、周波数特性は10Hz - 40kHz。価格は15万円前後で、夏頃の発売を予定している。

PW AUDIOからはリケーブル「First Times」が参考展示された。フラグシップシリーズの最新作として位置づけられるモデルで、4.4mm 5極バランス - CIEM 2ピンの端子はともにロジウムメッキ処理が施されているが、これは日本での特別仕様とのこと。日本未発売の「Orpheus」ケーブルをベースに開発されており、すでに本国では発売済みだが、日本上陸にあたり仕様に変更が加えられたという。

導体は9ヶ月の試行錯誤の末に開発された最新タイプの銅線が用いられているそうで、太さは26.5AWG。そのサウンドについては「ディテールは自然に、ボーカルはダイナミックに、オープン型ヘッドホンを彷彿とさせるサウンドステージを展開」するとしている。被膜はソフトPVCとダークブルーナイロンで、上級モデルとしてシールドにより強度を高めたバージョンもラインナップする。

発売は早ければ夏前の可能性もあり、価格は通常モデルが35万円を超えるくらいで、上級モデルは45万円超えになりそうとのことだった。

TAGO STUDIO TAKASAKIのブースでは、3月に発売されたばかりのヘッドホン「T3-03」を中心に来場者が試聴する様子が見られた。通常のヘッドホンとなるブラックカラーと、マイク付きでゲーミングヘッドセットとして使用できるホワイトカラーの2種類が展開され、発売後の反響は上々とのこと。

従来モデルに対して軽くなったことが人気の理由の1つで、「音がより近く感じられる」チューニングになっており、価格の違いもさることながら、サウンドの好みで選べることも支持につながっているようだ。詳細は明かされなかったが、今後コラボレーションモデルも予定しているという。

地球世界は、同社が取り扱う水月雨(MOONDROP)やTANCHJIMなど多数のブランドの製品を一斉に展示。今後発売が予定される製品なども含めて、多くのモデルの音を確認することができた。

CHIKYU-SEKAIブランドからは未発表イヤホン「NOVA Aql」を展示。ブランド初のダイナミックドライバーイヤホンとなり、ドライバー数はDD1発構成。13.6mm径の外磁式磁気回路、振動板には液晶ポリマーを採用。軽量な日本製コイルが低歪みを実現するという。

筐体設計には3Dプリント技術を用いており、ノズルの内壁には厚さ0.02mmの赤銅24K金メッキの金属導管が埋め込まれている。高精度な樹脂とメタルによるユニークな筐体構造がキャビティ内の空気の流れを制御し、低域の共振率をより低くしていると同社は説明する。価格は3万2千円弱になる予定とのこと。

HiFiMAN JAPANは今年に入って登場した新平面磁界駆動型ヘッドホン「Edition XS」を展示。従来モデルも合わせて用意して、それぞれのサウンドを聴き比べることができるようにしていた。今回は本国の担当者が来日することができなかったが、それが叶った暁には、色々新しい情報も出していきたいとブース担当者は語った。

SpinFitは発売前の新シリーズ「WAVE」をいち早く試せる機会を設けた。軸部にダブルウェーブ(波型)の加工が施され、独自の3Dクッション構造と医療用シリコンを組み合わせることで、高い装着感・フィット感と音質を両立したというモデルで、整理券で10人を超える待機が常にできるほど、多くの来場者の関心を集めていた。

ヘッドホン・チューンナップ・メソッドは、ヘッドホンの音をスピーカーで視聴したような聴こえ方にするための独自のアイテムをアピール。PETシートをカットして作られており、耳の後方あたりの音を前方に送り、それを反射板で受け止めて耳の前方向から聴こえるようにするといったもので、スピーカーのようなステレオ定位を実現し、リアルな残響音が得られると説明。ブースでは自作マニュアルが配られていた。