ソニーは、認知特性プロセッサー「XR」を搭載した4Kテレビ“BRAVIA XR”から、新開発の有機ELパネル「QD-OLED」を搭載したフラグシップモデル「A95Kシリーズ」を7月に発売する。価格はオープン。

サイズのラインナップと予想実売価格は以下の通り。

【A95Kシリーズ】

・65型「XRJ-65A95K」:税込660,000円前後

・55型「XRJ-55A95K」:税込473,000円前後

映像だけでなく音声の処理も担う認知特性プロセッサー「XR」に加え、新開発の有機ELパネル「QD-OLED」を搭載した4K有機ELテレビ。2021年発売の「A90Jシリーズ」の後継に位置づけられており、今年1月、米ラスベガスの「CES 2022」に合わせて発表されたモデルの国内導入が決定したかたちとなる。

新たに搭載した「QD-OLED」は、青色光源を量子ドット層で偏光してRGB(赤/緑/青)を作り出し、この3色によって映像を表現する方式の有機ELパネル。

これまで採用していた「WOLED」と呼ばれる有機ELパネルは、白色光源をカラーフィルターで偏光してRGBを作り出し、ここに輝度を高めるための白色を加えた4色で映像を表現する。これに対しQD-OLEDは、暗部から明部までRGBのみで描き分けるため、特に明部において鮮やかな発色を実現。視野角特性にも優れ、真横近い角度から画面を見た場合でも、色彩や明るさがほとんど減衰しないという。

A90Jシリーズと同様に、放熱用のインナーシートや温度分布センサーによる発光制御機能も搭載。さらに広色域機能として、「XR」プロセッサーとの相乗効果によりさらに自然で広い色域を再現するという「XR Triluminos Max」を新たに採用した。

認知特性プロセッサー「XR」は、人間の脳が映像を認識する際の仕組みを取り入れた映像処理「XR Picture」、映像とともに音声も同時に処理する「XR Sound」の2つの要素で構成され、「映像の自然な美しさと音の臨場感で、圧倒的な没入感を実現する」とアピールしている。

「XR Picture」では、人の認知特性に基づいた分析項目を加えつつ、映像をエリアごとに検出。色やコントラストなど様々な要素を横断的に解析した上で映像を最適化し、自然な美しさを実現できるとする。

「XR Sound」では、映像と同時の音響処理によってサラウンド感や定位感を向上。ドルビーアトモス再生や、あらゆるコンテンツを臨場感あふれる立体音響にアップスケーリングする「3D Surround Upscaling」に対応する。

また音響面では、画面を振動させることで音を鳴らし、定位感に優れた高音質を実現する「Acoustic Surface Audio+(アコースティック サーフェス オーディオプラス)」を搭載。従来モデルのA90Jシリーズに比べ、画面を振動させるアクチュエーターのコイルを大型化しており、中域から低域にかけての表現力を高めたとする。また、対応サウンドバーを接続した際、自動的にテレビ内蔵スピーカーをセンタースピーカーとして動作させる機能「Acoustic Center Sync」にも対応している。

筐体デザインにおいては、2通りの設置スタイルを使い分けられる「デュアルスタイル」を採用。正面からはスタンドが見えず、大画面映像への没入感を最大限に高められる「フロントポジションスタイル」と、スタンドを正面側に向けることで、TV本体を最大限壁に寄せて設置できる「バックポジションスタイル」が用意されている。

HDMI入力端子は4基搭載し、4K 120fps/eARC/VRR/ALLMなどHDMI2.1で規定される機能もサポート。チューナーはBS/110度CS 4Kチューナーと地デジ/BS/110度CSチューナーを3基搭載する。

OSにはGoogle TVを採用し、BRAVIA XRシリーズ専用コンテンツサービス「BRAVIA CORE(ブラビアコア)」も引き続き提供。ソニー・ピクチャーズの最新作や過去の名作などを配信で視聴できる。

なおBRAVIA COREでは、新たに課金でのコンテンツ追加購入に対応。最初に入手できる視聴チケットを使い切っても作品を追加購入できるようになった。また、専用画質モードにも用意される。

ほか、カメラを内蔵した専用アクセサリー「BRAVIA CAM」が付属。背面上部の端子に接続することで、視聴者の位置を認識して画質/音質を自動的に最適化したり、ハンドジェスチャーによる操作、Google Duoビデオ通話など、様々な機能が利用できる。