本日6月29日(水)から7月1日(金)日の3日間にわたって、最先端のコンテンツ事業や技術を展示する日本最大のコンテンツビジネス総合展「コンテンツ東京2022」が東京ビッグサイトで開催されている。本稿では、本イベント内の「第2回 XR総合展」の模様を、注目ブースをピックアップしてレポートする。

「XR総合展」は、次世代を担う最先端のVR・AR・MR技術を中心に、コンテンツ制作やプラットフォーム、ハードウェアなどを展開する展示会イベント。多数の企業が出展し、製造や建設、医療やエンタメなど、幅広い業界で活用できるXR製品やサービスを展示している。

(株)テルミックでは、シアター型ライド機器を手掛けるBROGENT社の初のパーソナルタイプとなる、1人乗り用の没入型XRライド「NDR」を展示する。モーションプラットフォームや高解像度VRヘッドマウントディスプレイにXR技術を組み合わせることで、空間を超え五感を通じた没入感溢れるエンターテイメント体験ができるとアピールする。

座席にはノイズリダクションが採用され、まるでファーストクラスシートのような感覚で視聴が可能。また、ピッチングや360度ヨーイング、モーションコーディング技術によって、多彩なライド体験をシミュレーションするとのこと。システム全体の設定は簡易的で、本体質量が1台149gと設置の柔軟性も高いという。

本ブース担当者によれば、通常テーマーパークなどで見られる多人数で乗り込むアトラクション機材では実現できない、パーソナルタイプならではの動きによって、多人数用とはまた違った体感が味わえるとのこと。コンパクトな仕様のため、今後は博物館やショッピングセンターなど、スペースの広さに限りある場所などにも展開していきたいと語っていた。

(株)ユニスピードでは、ARPARAの世界初となる5K解像度のパンケーキレンズ、およびMicro-OLEDを採用したVRヘッドマウントディスプレイを展示。映像鑑賞用の「arpara Tethered 5K」、PC接続型の「arpara Gaming Kit」、スタンドアローン型の「arpara AIO 5K」の全3モデルをラインナップしている。

全モデル共通の特長として、Micro-OLEDディスプレイによる5K解像度の映像体験と、軽量仕様が挙げられるとのこと。arpara Tethered 5Kでは、本体質量が200gという“超軽量”仕様となっており、2D/3D/360度などのVR映像が鑑賞できる。

arpara Gaming Kitでは、こちらも350gの軽量設計に加え、正確なトラッキングをサポートするなど、SteamVRゲームなどが楽しめる。arpara AIO 5Kでは、完全ワイヤレス仕様のコントローラーを付属し、VRゲームはもちろん映像鑑賞にも適しているという。

担当者によれば、利便性の高い軽量仕様と5Kによる高解像度により、とりわけよりリアルで没入感の高いVR体験を求めている方に手にしてほしいと説明していた。

ハートコア(株)では、同社が開発した世界初となる12K対応のリアルタイム360度VRカメラ「truRes-12K」の実機を初めてお披露目した。カメラ、チップセット、スティッチング処理技術、圧縮技術などを同時開発することで、世界で初めて12Kに対応し、繊細で高品質な画像によるリアルでスムースなVR映像を提供すると説明する。

ブース内では、実際に実機にて撮影したVR映像を体験することができる。VRゴーグルを装着すると、少し離れた位置に配置された同カメラ撮影によるVR映像が映し出される。実際に体験してみると、繊細で高品質な映像によって、まるで自分が本当にその場所にいるかのような臨場感が味わえた。

担当者によれば、今後は医療や工場、航空機器運転など、より精細な映像が必要とされる分野への展開を視野に入れているとしており、実際に精密機器メーカーなどからも良い反響を得ており、今後の登場が期待されるVRゴーグルの高画質モデルを見込み、さらなる高画質製品の開発や展開を行っていきたいと話していた。

リアルタイムVRソフトなどを手掛ける(株)フォーラムエイトでは、「メタバースを実現するVRCGソフト」をテーマとした展示を展開。高度なリアルタイムシミュレーションで、多様なプロジェクトを支援する3DVRソフトウェア「UC-win/Road」や、モデリングやレンダリング、アニメーションから3Dプリントまで可能な、国産3DCGソフト「Shade3D」などを紹介していた。

中でも目を引いたのは、VRモーションシートとヘッドマウントディスプレー(HMD)を連携して、地震時などの振動や崩れる風景などをリアルに体感できるシミュレーションシステムの展示。3DVR上で建物内の地震による揺れの状況をシミュレーションすることで、屋内の家具などの配置物の揺れや、ビル全体の揺れを再現するという。

本システムはブース内で実際に体験することが可能で、リアルな揺れや変化する映像を体感できる地震シミュレーターや都市のデジタルツイン環境を活用したVRジェットコースターの乗車体験が味わえる。

そのほか、VRコンテンツを簡易的に作成可能にする企業向けサービスの展開も多く見受けられた。なかでも(株)クリーク・アンド・リバー社では、自社内で教育・訓練用VRコンテンツが簡易的に作成できる「ファストVR」を展開。

各形式フォントを取り扱うフォントワークス(株)では、AR空間における最も見やすいフォントを確認できる「AR Font Tester」を紹介。立ち止まっているとき、動いているときなど、状況によって最適なフォントは変わってくるとのことで、AR環境下における適したフォント表示を実現するという。