エミライは、同社が取り扱うFiiOの新DAP「M11S」を9月2日より発売する。価格はオープンだが、税込88,000円前後での実売が想定される。

同ブランドのベストセラーDAP「M11」をベースに、さらなる性能向上を果たしたという後継モデル。「音楽リスニング体験のスタンダードを新たなステージへを誘う戦略モデル」だとしている。

DACにはESS社のハイパフォーマンスチップ「ES9038Q2M」を使用。左右のオーディオチャンネルにそれぞれ1基ずつ用いるデュアル構成で搭載しており、最大でPCM 384kHz/32bit、DSD256のフォーマットに対応(USB入力のDoP再生時はDSD128まで)。MQAのフルデコードにも対応する。

また、上位モデル「M11 Plus ESS」同様の第4世代FPGA+フェムト秒クロック水晶発振器による「デジタル・オーディオ・ピューリフィケーション・システム (DPAS)」を採用。デジタルデータはFPGAでDACが最も真価を発揮しやすいよう信号処理され、44.1kHz系/48kHz系の2基のクロックによってクリーンで極めて高い忠実度を誇るD/A変換を実現するとしている。

加えて、FiiOがTHX社との協力体制で培った経験から開発したという新世代ヘッドホンアンプを搭載。670mW(32Ω・バランス出力時)という駆動力を発揮しつつ、歴代DAP製品でも有数だという1.9uVの低ノイズフロアを実現し、従来比62%の低ノイズ化を達成したとのこと。

SoCにはQualcomm製8コアチップ「Snapdragon 660」を採用。動画再生やゲームなどの重いタスクを処理できる能力を備えつつ、音楽再生時には超低消費電力で動作することで、約15時間(シングルエンド時)の長時間再生を実現するという。また、急速充電により約3時間でのフル充電が可能。

電源は左右DACチップ、I/V変換部、前段ローパスフィルター部、増幅拡張回路のそれぞれに独立して供給する。出力端子は2.5mm/3.5mm/4.4mmを備えており、うち3.5mm/4.4mmからはライン出力も可能。ライン出力時にはヘッドホンアンプ部が自動でバイパスされ、より高純度なオーディオ信号が出力されるとする。

Bluetoothの送信コーデックはSBC/AAC/aptX/aptX HD/LDACに加え、次世代ハイレゾ伝送規格のLHDCに対応しており、対応機器を使用すれば最大96kHz/24bitのワイヤレス伝送が可能となっている。受信コーデックはSBC/AAC/LDACに対応する。

OSにはFiiOカスタム仕様のAndroid 10 OSを搭載。SRC(サンプリングレート・コンバーター)機能をバイパスし、忠実な音楽信号処理を実現するほか、ダークモード、ナイトモード、3つのナビゲーション設定などの新機能が追加されている。また5つのリスニングモードを備え、Androidモード/Pure musicモード/Bluetooth受信モード/USB-DACモード/AirPlayモードから利用シーンに合わせて適したモード設定が可能となる。

筐体はM11 Plus ESS同様の、ブランド第6世代ハニカムデザインを採用。側面にはカスタマイズ可能なショートカットボタンを搭載する。本体メモリーは3GBで、内蔵メモリーは32GB、最大2TB対応のmicroSDカードスロットを1基備える。外形寸法は125.2×74×18.5mmで、質量は約271g。