ハーマンインターナショナルは、JBLの新サウンドバー「BAR 1000」について、クラウドファンディングプロジェクトを本日9月15日よりスタートした。またこれに合わせ、メディア向けに体験会を実施。二子玉川 蔦屋家電内のショールーム蔦屋家電+で実施された体験会の模様をレポートする。

BAR 1000は7.1.4chの “完全ワイヤレスサラウンドシステム” を特徴とするサウンドバー。GREEN FUNDINGでのプロジェクトが告知されていたが、その支援の募集が正式に開始された格好だ。

一般販売予価は税込143,000円。リターンプランとして先着100名限定の「Super Early Bird」では18%オフ、先着150名限定の「Early Bird」では17%オフの価格で購入できるとしている。製品発送は2022年11月より順次を予定する。

■映画館のレファレンスブランドとして「第3の革命」を狙う

体験会ではまず、「5674」と「57」という2つの数字が提示された。「5674」は500席以上の会場で使用されるJBLのシネマスピーカーで、「57」はイオンシネマ幕張新都心 8番スクリーンに合計57本のJBLスピーカーが採用されていることを示しており、こうした例から「JBLは映画のレファレンスサウンド」であるとアピールした。

またホームシアターシステムの流れとして、これまで2回の「革命」があったと解説。1990年代からの5.1chホームシアター、2000年代からのサウンドバーがそれぞれ革命を起こしたジャンルであり、今回登場するBAR 1000で同社は「第3の革命」を狙う。

BAR 1000は、フロントに設置するサウンドバー、ワイヤレス・サブウーファー、そして充電式ワイヤレス・サラウンドスピーカーで構成される7.1.4chのサラウンドシステムだ。サウンドバーの両端が取り外せる仕組みで、これがワイヤレスリアスピーカーとして駆動する。サブウーファーとともにワイヤレスで接続するため、スピーカー間でケーブルを配線する必要がなく、「ホームシアターに完全ワイヤレスを導入した」製品であると説明する。

搭載ユニットはフロントに2ウェイ構成のセンター/レフト/ライト用スピーカー6基、ハイトスピーカー4基、サラウンドスピーカー4基、これにサブウーファーを加えた合計15基で、総出力は880Wとなる。

映画館とは異なる一般の部屋環境で、映画館のような音響を実現するための技術として、同社独自のビームフォーミング技術「Multi Beam」を採用し、 “音のドーム” に包み込まれるような再現性を実現する。また本体に測定マイクを1基搭載しており、1ボタンでキャリブレーションが行える。既存モデルの「Bar 5.0 MultiBeam」ではキャリブレーションの回数は1回だが、BAR 1000では視聴位置、そしてスピーカーの設置位置の2回行うことで、より精度を高めており、部屋に応じてチューニングされたサウンドが楽しめる。

リアスピーカーはリアに実際に置くことでサラウンドサウンドを実現するが、それが難しい場合には、サウンドバーに連携した状態で再生することももちろん可能だ。この場合、背後のサラウンド感は弱まるものの、MultiBeamで壁に音を反射させることで横・上方向からの包まれ感は維持されるとのことだ。

さらに、立体音響や低音に埋もれないように、声の成分を抽出して輪郭を際立たせることで明瞭にセリフを届けるダイアログ・エンハンス技術「PureVoice」を採用している。

そのほか製品仕様としては、eARC対応のHDMIを1基、HDCP2.3に対応するHDMIを3基(HDR10, Dolby Visionパススルー対応)、光デジタル、Ethernet端子を搭載する。ワイヤレス接続機能として、Bluetooth5.0のサポートと、Wi-Fi6にも対応したデュアルバンドWi-Fiを内蔵。Appleの「AirPlay2」をはじめGoogleの「Chromecast built-in」、Amazonの「Alexa Multi-Room Music」などを通してスマートフォンやタブレットからシームレスに音楽をストリーミング再生することが可能となっている。

本体前面に大型液晶ディスプレイを備えたり、リモコンを新規にデザインするなど、単体で操作が行いやすいよう設計。アプリからの操作も可能で、新たに「JBL ONE」アプリを開発し、Wi-Fi設定からキャリブレーションなどの各種操作が行える。将来的にはJBLのWi-Fi対応機器すべての操作が行えるようにするとのことだ。また、充電端子を隠すサイドキャップを用意するなど、インテリア性にも配慮している。

■何よりもドライバーの性能に自信、コストパフォーマンスもアピール

体験会が開催されたショールームは、天井高を含めて一般的な部屋よりも明らかに広い。またブースのセッティングの都合から背後に壁がなく、音の回り込みが難しい環境だった。そうした点を踏まえて、映画『アポロ13』からアポロ13の離陸シーンでは、噴射するロケットが生み出す轟音が、まるで地震が起きているかのごとく揺れを錯覚させるような迫力で再現された。解像度が高く、ただパワーがあればいいという再生音にはなっていない。

また空間的な広がりが苦手なモデルでは、本体に音が張り付いたままでうまく離れていかない印象を受けるものだが、そういった感覚がない。サウンドバーを見つめながら聴いても、音の出どころがそこだとわからないほどだ。

自宅で映画作品を見ていると、セリフが聞き取れず、かといって音量を上げると爆発音などがうるさすぎて隣の家を気にしてしまう、といったことがある。BAR 1000ではPureVoice機能の効果だろう、はっきりとセリフが聞き取れて、背景で流れるBGMなどとのバランスも崩れていない。

担当者は、「サウンドバーを中心に空間を形成するのではなく、リスナーを中心に音のドームを展開するため、没入感がまるで違う」と空間表現力の高さに自信を見せる。

またコストパフォーマンスについても言及があり、市販品の一例としてサウンドバー本体が5.0.2chモデルが約12〜13万円、7.0.2chで約176,000円で、そこに別売のリアスピーカーとサブウーファーを追加すれば、約228,000〜344,000円に及ぶ一方で、本機はすべてセットになって143,000円、かつワイヤレスで接続可能であると強くアピールした。

体験会に登壇したdts Japanの担当者はBAR 1000について、「サイドとリアとハイトをつけることで、ジェット機が突き抜けるようなシーンでは音が通り抜けていく様子が再現できる。これをこの価格帯で出せるというのは非常に安価だと思う。またサラウンドシステムの設置はユーザーに委ねられているが、簡単にそれをキャリブレーションできる点でも使いやすい」と評価。

またBAR 1000はDTS:Xをサポートしており、DTS-HDやDTSデジタルサラウンドといったサラウンドと互換性があるため、最新コンテンツだけでなくBlu-rayなどの資産も優れたサウンドで楽しめるとコメントした。

そしてハーマンインターナショナルの担当者は、JBLはドライバーの設計・開発・設計を行っている「Manufacturer」であることが根幹にあり、音の素性が良いからこそ、MultiBeamなどの技術が効果を発揮できるとして、BAR 1000の一番のポイントはドライバーの性能に基づくハイクオリティなサウンドにあると述べた。

【プロジェクト概要】

実施期間:2022年9月15日 〜2022年11月7日

リターンプラン

・Super Early Bird:18%OFF (先着100名限定)

・Early Bird:17%OFF(先着150名限定)

・2個セット Super Early Bird:20%OFF (先着25名限定)

・2個セット Early Bird:18%OFF (先着50名限定)

一般販売予定価格:143,000円(税込)

配送予定:2022年11月より順次

【蔦屋家電+展示詳細】

展示期間:2022年9月15日 〜2022年11月7日

場所:二子玉川蔦屋家電内「蔦屋家電+」GREEN FUNDINGブース