エミライは、新たにBluetooth機能を追加したFiiOのデュアルDAC構成の小型据置型ヘッドホンアンプ「K7BT」を6月16日より発売する。価格はオープンだが税込41,800円前後での実売が予想される。

昨年11月に発売されたFiiOの小型据置型ヘッドホンアンプ「K7」に、Bluetooth機能を追加した新モデル。新たにQualcomm製「QCC5124」を搭載することで、LDAC、aptX HD、aptX AdaptiveなどのBluetoothコーデックの受信に対応。スマートフォン向けアプリ「FiiO Control」と連携し、接続コーデックの変更や本体ファームウェアのアップデートが行える。

基本仕様はK7と同様で、旭化成エレクトロニクス(AKM)製の最新DACチップ「AK4493SEQ」を左右のチャンネルに1基ずつデュアル構成で搭載。オーディオ回路は最上位モデル「K9 Pro ESS」と共通の完全バランス設計を採用し、ヘッドホンアンプ回路にはFiiOとTHXが共同開発したアンプ回路「THX AAA 788+」を左右チャンネルに1基ずつ内蔵している。

USBデコードチップにはXMOS製の「XUF208」を採用し、再生最大周波数はPCM 384kHz/32bit、DSD 256(Native)まで対応する。さらに、DSD128(DoP)のデコード能力を備え、デュアル・クロック管理技術により入力されたソースに対して常に最適なクロックを選択し、高品質なD/Aコンバートを実行する。

電源回路は、音質に悪影響を及ぼす電源ノイズを抑制するため、回路の各ブロックにそれぞれ独立した電源供給を行う電源供給回路設計を採用した。微細な音量調整を可能にするADCボリュームコントロール機能を装備し、112段階の細かい音量調整が行える。

2段階のハードウェアゲイン調整機能を搭載し、本体全面のGAINスイッチを操作することで、HighとLowの2段階から調整できる。RGBインジケーターライトは単色表示だけでなく、複数の色を混ぜ合わせた表示が可能だ。剛性の高いアルミニウム合金素材の筐体は、CNC加工で成形された部品を丁寧に処理した上で組み立てられている。

デジタル入力端子はUSB Type-B×1、RCA同軸×1、TOS光×1、Bluetooth×1、アナログ入出力にはRCA、ヘッドホン出力端子には4.4mmバランス×1、6.35mmシングルエンド×1を装備する。

Bluetoothバージョンは5.1、コーデックはSBC/AAC/aptX/aptX HD/aptX LL/aptX Adaptive/LDACをサポートする。外形寸法は120×55×168mm、質量は約620g。付属品としてUSB-A to Bケーブル、6.3mm to 3.5mm変換アダプター、電源ケーブル、ACアダプターなどを同梱する。