テスラ、SpaceXのCEO、イーロン・マスク氏は、在宅勤務がお嫌いのようだ。6月1日、マスク氏はテスラおよびSpaceXの従業員に向けたメールで週40時間以上はオフィスに出勤するか、さもなくば会社を辞めるよう呼びかけたという。

New York Timesによると、テスラとSpaceXの従業員は、上記のような内容のメールを受け取った。そこには、テスラのフリーモント工場の従業員が州外で勤務している例を挙げ、職務と関係のない“遠隔の支店”で勤務することは、今後は許可されないと記されていたという。

マスク氏は、SpaceXの従業員に宛てられたメールでは「従業員は上級職であるほど、その存在を示さなければならない」「私がかつて、ほぼ工場に住み着いていたのはそのためで、私が一緒に働いているのを、現場の従業員が見ることができた。もし私がそうしなかったら、SpaceXはとうの昔につぶれていただろう」と述べている。

Electrekはテスラ従業員に宛てたマスク氏からのメールとして、ほぼ同じ内容の文章を掲載している。

新型コロナウィルスのパンデミックによって、米国の巨大IT企業の多くは、いまもまだ完全にすべての従業員をオフィスに戻すようなことは強制していない。Facebook(Meta)、Twitter、アマゾンなどは希望する従業員の在宅勤務継続を無期限に認めている。アップルも、労働者が少なくとも週3日以上出勤するという条件を停止した。

在宅勤務の撤廃に強硬なマスク氏の姿勢は、上に挙げたような企業とは対照的だ。マスク氏はカリフォルニア州で新型コロナの感染者数が増加した2020年第1四半期の決算発表で、当時発せられていたロックダウン命令に対して「これは恐ろしく間違っている。ファシストのすることだ。民主的ではない」との主張を展開し、政府を強く非難した。

なお、マスク氏は職場への復帰免除を求める者がいれば直接確認し、承認するともメールで述べているが、そこにはこう但し書きが添えられている。「もし職場に来なければ、我々はあなたを退職したものと見なすだろう」

Bloombergは、Twitterの従業員たちがイーロン・マスクによる買収手続きが完了すると、職場環境が彼らの好ましくない方向に変化させられてしまうことを懸念していることを報じている。

ちなみに、TwitterユーザーからのテスラとSpaceX従業員に宛てたメールの内容に対し「出社を強制するのが時代遅れだと考えている人たちになにかコメントはあるか」と尋ねられたマスク氏はこう答えている。「彼らはどこか別の場所で働く“ふり”でもしていればいい」

Source:Electrek, New York Times, CNBC

via:Engadget

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