アップルは、Apple Watch向け新OS「watchOS 9」を正式提供開始した。watchOS 9をサポートするのは、先日発表されたApple Watch Series 8やUltra/新SEのほか、Apple Watch Series 4/5/SE/6/7。なお、Apple Watch Series 3はwatchOS 9をサポートしない。

健康管理機能を強化し、睡眠アプリでは、新たに睡眠ステージのデータが確認できるようになった。内蔵の加速度センサーと心拍センサーの信号を使い、レム睡眠、コア睡眠、深い睡眠の状態を検知。Apple Watchのアプリ上からこれらの睡眠ステージがわかるほか、iPhoneのヘルスケアアプリからはグラフや心拍数、呼吸数といった詳細なデータを確認できる。

新たに「服薬」アプリを搭載し、作成した服薬リストをヘルスケアアプリから確認可能に。服用スケジュールとリマインダーによって通知できるほか、米国のユーザーについては、服用する薬は複数ある場合、薬の組み合わせによって重大な相互作用を引き起こす場合は通知を受け取ることもできるという。

心房細動通知についても強化され、心房細動が発生していた時間の長さを記録できる「心房細動履歴」を新たに追加した。同機能はまもなくFDAの承認を得る予定だという。さらにヘルスケアアプリで、睡眠や体重など、心房細動が発生していた時間の長さに影響を与える可能性のある生活要因を管理したり、頻度が最も高くなる時間や曜日などを確認することもできる。

時計としての機能では、新たな文字盤として、ルナー、プレイタイム、メトロポリタン、アストロノミーを追加。ルナーはグレゴリオ暦と太陰暦の関係を表現したもので、中国歴/イスラム暦/ユダヤ暦に対応する。プレイタイムはアーティストのJoi Fulton氏のコラボしたインタラクティブなアート作品となる。

またメトロポリタンは、タイポグラフィが強調されたという文字盤で、Apple WatchのDigital Crownを回転させるとフォントがダイナミックに伸びるようになっている。地球や月などの3Dモデルが表示されるアストロノミーは新たに刷新され、新しい星図と現在の雲のデータの表示が可能となった。

加えて、従来のポートレート文字盤では、犬や猫、風景などの写真で深度エフェクトが利用可能に。モジュラー/モジュラーコンパクト/特大といったこれまでの文字盤についても、背景色とグラデーションの設定によってカスタマイズ性が広がった。

使い勝手の面では、QWERTY配列のキーボードに日本語が追加されたのが注目される。ほか、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語(メキシコ、スペイン、中南米)も同じく追加された。

ワークアウト機能では主にランニングを強化。ランニングではどれだけ効率的に走っているかを記録するため、新たに3つのランニング指標「上下動」「歩幅の長さ」「設置時間」を搭載する。たとえば上下動は、どれだけ身体が上下に動いているかの測定値で、数値が高すぎると前に進むエネルギーが無駄になっている可能性があるという。また、ワークアウト中の画面に「心拍数範囲」が追加され、強度レベルを確認できるようになった。