総務省の「世界情報通信事情」によれば、2018年における日本の固定ブロードバンド普及率は32.2%。2014年が29.5%ですから、微増という状況です。携帯電話回線が高速化され、2020年にはより高速な5Gサービスもスタートしましたから、今後も大幅増は見込めないでしょう。

そこに降って湧いたような「コロナ禍」という災難。レクリエーション目的で外出できないとすれば、家の大型テレビで動画配信サービスを楽しむのがベストな休日の過ごしかたといえます。そうなると必要なのが固定ブロードバンド回線、しかし宅内工事や機器の導入が条件ですから、急には準備できません。

せめて緊急事態宣言期間中だけでもどうにかならないものか...解決策が1つあります。それは「テザリング」。無線LANに対応したテレビとテザリング可能なスマートフォンの保有が条件になりますが、スマートフォンをWi-Fiアクセスポイント兼ルータとすることで、テレビをインターネットに接続できるのです。

iPhoneを例にすると、「設定」アプリの「インターネット共有」をタップして「ほかの人の接続を許可」スイッチを有効にすれば、iPhoneの名前(設定→一般→情報→名前で確認できます)が接続可能なWi-Fiアクセスポイントとしてテレビの無線LAN設定画面に現れます。これで準備完了、テレビに用意されている動画配信アプリを楽しめます。

ただし、そのぶん通信費用はかさみます。携帯電話会社や契約しているプランにより異なりますが、月額数百円のテザリング利用料金が必要です。そのうえ、フルHD画質で1時間あたり約3GBもの通信量が発生しますから、「毎月最大30GBまで通信速度制限なし」といった料金プランに入ることが現実的です。