待機電力(待機時消費電力)とは、コンセントにつながれた家電製品が電源オフの間も消費する電力のことです。省エネでないというだけでなく、機能を停止しているにもかかわらず電気代が発生するわけですから、金銭的にも惜しい気がしますよね。

機能停止している間も電力を消費する理由はさまざまです。リモコンに対応する製品の場合、いつでも命令を受け付けられるよう信号受信部を稼働させておかなければなりません。テレビやビデオレコーダーは最新の電子番組情報(EPG)を取得するため通信機能を利用しますし、固定電話機もつねに待ち受け状態にあるためには電力が必要です。

資源エネルギー庁の「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書」によれば、待機電力の機器別構成比でもっとも比率が高いのはガス温水器(19%)、テレビ(10%)、冷暖房兼用エアコン(8%)、電話機(8%)、BD・DVD・HDDレコーダー(6%)、温水洗浄便座(5%)と続きます。

そのうち給湯機器の比率が高い理由は、お湯を沸かすためにガスを使うといえど、湯温を測定するセンサー類や管理パネルなどに電力を必要とするためです。これらの機器はコンセントを抜き差しできませんから、待機電力を減らすには主電源(管理パネルの電源)を切るしかありません。

ところで、テレビやビデオレコーダーなど映像・音響機器の待機電力も比率が高めですが、前掲の報告書によると、平成11年と平成17年の比較では211から110、平成17年と平成24年の比較では110から59と連続して大幅減少しています(いずれもkWh/年・世帯)。平成24年以降の映像・音響機器の進化を考えると、令和2年の現在ではさらに少なくなっていることでしょう。