ヒトが外界を認知するときの感覚、すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の「五感」は、エンターテインメント機器に欠かせない要素です。味覚と嗅覚はなかなか製品化が難しい分野ですが、視覚と聴覚の分野は研究が進み、多様な製品を生み出しています。

そして最近注目を集めているのが「触覚(ハプティクス)技術」。画面をわずかに振動させてユーザに情報を伝えるiPhoneの「Haptic Touch」など、スマートフォンのUIとしてすでに普及しているほか、ゲーム機器やVRデバイスにも採用が始まっています。

11月発売のPlayStation 5(PS5/プレイステーション5)でも、専用コントローラーのDualSenseに「ハプティックフィードバック」と呼ばれる触覚に訴える技術が導入されています。クルマが泥道を走るときの重いずっしりとした感触や、ものがコツンと当たったときの感触、さらには振動の位置を変化させてゲーム上のキャラクタが移動/向きを変えることまで表現できます。

アクションに応じてトリガーの抵抗力を変化させる「アダプティブトリガー」も触覚フィードバック技術の一種です。L2/R2ボタンに割り当てられており、弓矢を引き絞るときのような緊張感のある動作を表現できます。

PS5のDualSenseは、コントローラが振動することで触覚を表現しますが、超音波の放射圧を使うなどして機器に触れることなく触覚を伝える「空中ハプティクス」といった新技術も世の中には存在します。まだまだ進化するハプティクス技術、エンターテインメントの可能性を広げてくれるかもしれませんよ。