オールスクリーンのデザインになった新しいiPad miniはとても魅力的な製品だが、アップル純正のキーボードがないことから購入をためらっている方も少なくないと思う。ロジクールが11月に発売するワイヤレスキーボード「MX Keys Mini」がサイズマッチなど、とても良さそうだったので試してみた。

■最大3台のデバイスと同時にペアリングして切り換えながら使える

ロジクールはスイスに拠点を構えるLogitech Internationalのブランド。フラグシップのMXシリーズをはじめ、ワイヤレスマウスやキーボードの充実したラインナップを取りそろえている。iPad専用モデルとして設計され、iPadOSショートカットキーを搭載する「SLIM FOLIO PRO」などアップル製品との親和性の高さに定評がある。

MX Keys Miniの兄弟機にはテンキーも搭載するMX Keysがある。指なじみの良いキーストローク、心地よいフィードバック、部屋の明るさをセンシングしながら輝度を自動調節するキーバックライトなど、フラグシップモデルの先進機能はすべてMiniに受け継がれコンパクト化を果たした。質量を比べるとMiniの方が300gほど軽くなっている。ベースにアルミニウムを採用するスタイリッシュなデザインもiPad miniによく馴染む。

MX KeysはiPadOS 14以降のプラットフォームとのBluetooth接続を正式にサポートするワイヤレスキーボードだ。ワイヤレス接続の安定性を高める独自の無線技術Logi Bolt、ロジクールの対応するワイヤレスマウスと連携して異なるデバイスとOSの間でアクティブなワークステーションを流れるように切り換えられる「Logicool Flow」はiPadOSに対応していないが、iMacとiPad miniのように最大3台のデバイスを近くに配置して、キーボードのボタンで操作したいデバイスを切り換えながらタイピングする「Easy-switchキー」は問題なく使える。

■iPad miniとの相性は現状ベスト

MX Keys Miniはファンクションキーに割り当てられている機能がユニークだ。iPadOSのSiriによる音声入力を立ち上げてメールやメッセージのテキストを声で入力できる「ディクテーションキー/Fn6」や、絵文字の呼び出し(Fn7)、OSレベルでマイクをミュートできるキー(Fn9)などが揃う。ただ、これらのキーよりも、筆者は仕事がらオンライン発表会をiPadでよく視聴するので、押すだけで素速く画面キャプチャが取れるFn5キーは使う機会が頻繁にありそうだ。

内蔵バッテリーによる駆動はフル充電から最長10日間。バックライトがオフの状態であれば最長約5ヶ月使える省エネ性能を実現している。

MX Keys MiniをiPad miniと一緒に持ち歩いて使う場合は、iPadを立てるスタンドが別途必要だ。角度調整が気にならなければSmart Folioカバーでも良いと思う。

バッグにはiPad miniとMX Keys Miniを別々に入れて持ち歩くことになる。MX Keys Miniは作りが頑丈なので心配ないと思うが、サイズが合うソフトケースやキャリングポーチが用意できればなお安心だ。

MX Keys Miniにあえて注文を付けるのならば、サイズがもっと小さくスリムなら完璧だった。質量がiPad miniとほぼ変わらないので、実質荷物のボリュームは“iPad miniを2台持ち”するほどになってしまう。それでも合わせて600g前後なので十分に軽いと言えるのだが。心地よい打鍵感を得るためにはキーボード本体の横幅サイズ(295.99mm)はこれぐらいあってもいい。ただふたつ折りにしてよりコンパクトにできたら“iPad miniのアクセサリー”としてもっとバランス良く見えるだろうし、女性もバッグに入れて持ち運びやすくなる。

とはいえ、現状iPad miniと使い勝手のマッチングが文句なしに良いワイヤレスキーボードは、いまロジクールのMX Keys miniをおいて他にないと思う。