今秋の公開が予定されている「Android 13」のパブリックβに、Bluetoothオーディオの新しい形式「LE Audio」が収録されています。これまで、ファームウェアアップデートでLE Audioに対応予定のイヤホンはいくつか登場していますが、オーディオ信号の送り出し側ではAndroid 13が先陣を切った格好になります。

そのLE Audioの動作要件は、送受信両方のデバイスがLE Audioをサポートしていること。そしてLE Audio自体は、Bluetooth 5.2以降をサポートするデバイスが必要になります。

けれどLE(Low Energy)といえばBluetooth 4.0以降でサポートされた機能、それなのにBluetooth 5.2以降が必要とされるのはなぜ? 気になりますよね。

LE Audioの動作にBluetooth 5.2以降が要求されるのは、「LE Isochronous Channels」というBluetooth 5.2で追加された仕様を必要とするから。このチャネルを使うことにより、ほぼリアルタイムにアイソクロナス転送(単位時間あたりの最低データ転送量を保証するデータ転送方式)することが可能となり、マルチストリーム再生などLE Audioのサービスを利用できるようになります。

なお、LE AudioはBluetoothの最新規格「Bluetooth 5.3」でいくつかの機能が追加されています。無音時に接続確認イベントの間隔を延ばす「Connection Subrating」、重複したパケットを破棄して親機の負担を減らす「Periodic Advertising(の仕様変更)」など、省エネがさらに押し進められています。将来的にLE Audio対応デバイスには、「動作条件:Bluetooth 5.2以降(5.3以降を推奨)」などと注記されるのかもしれません。