サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2021年公開の『キャッシュトラック』をご紹介します!

『キャッシュトラック』(2021年・アメリカ/イギリス)

(配信:Amazon Prime Video / Netflix / Hulu)

ジェイソン・ステイサムとガイ・リッチー監督の16年ぶり4度目のタッグとなるクライムアクション。現金輸送専門の武装警備会社にギリギリの評価で採用されたパトリック・ヒル(ジェイソン・ステイサム)、通称 “H” であったが、ある日現金輸送車を襲われるも、容易く強盗を撃退し周囲を驚かせる。そう、Hにはある目的があったのだ。そんな中、全米で最も現金が動くブラック・フライデーを狙った大金強盗計画が動き出し…。

運び屋・殺し屋・傭兵・元諜報員など、これまであらゆるタイプのプロフェッショナルを演じてきたジェイソン・ステイサム。そんな彼が本作で演じるのは、現金輸送車の警備員。であるはずなのだが、その圧倒的存在感故、ステイサムに凡庸な一般人など演じられるはずもなく(褒め言葉)、Hが何かしらの秘密を抱えた人物であることは明明白白。

Hの目的とは一体何なのか。本作の原題である『Wrath of Man』が意味するものとは何なのか。それらの謎が解き明かされた時、物語は大きく加速していく。迫力満点の銃撃戦に加え、只のドンパチものでは終わらない骨太なドラマを宿した良作アクションです。

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ミヤザキタケル1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。