サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2013年製作の『新しき世界』をご紹介します!

『新しき世界』(2013年・韓国)

(配信:Hulu)

イ・ジョンジェ、ファン・ジョンミン、チェ・ミンシクと、韓国を代表するスター俳優が共演し、本国で観客動員数468万人を記録した大ヒット韓国ノワール。韓国最大の犯罪組織に所属し、組織のナンバー2であるチョン・チョン(ファン・ジョンミン)の右腕として働くジャソン(イ・ジョンジェ)。しかし、彼には潜入捜査官としての裏の顔があった。いつ自分の素性がバレるか分からない不安と危険の中、組織のトップが急死したことで後継者争いが勃発。時を同じくして、組織の壊滅を目的とした「新世界」作戦が始動する…。

潜入捜査ものならではのハラハラドキドキできる心理戦に加え、敵対関係にありながらも8年の潜入捜査期間の中でチョンと築いてしまった絆に友情、そして、韓国映画特有の血で血を洗うような容赦のない暴力シーンなど、あらゆる見せ場が詰まった本作。邦画には邦画の良さがあり、優劣を決める類いの話ではないのだが、邦画には決して真似することのできない熱量や重厚感を宿す作品が多い韓国映画。

中でも本作に関してはそれらの要素が突出しており、韓国ノワールの何たるかを存分に味わうことができるだろう。イ・ジョンジェとファン・ジョンミンが本作以来7年振りに共演を果たした『ただ悪より救いたまえ』もオススメ!

(C)2012 NEXT ENTERTAINMENT WORLD Inc. & SANAI PICTURES Co. Ltd. All Rights Reserved.

※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。