いまや交通系ICカードや電子マネーカードは持っていて当たり前、1人で複数枚持っていてもなんら不思議はありません。都市部の駅改札は大半が非接触式ICカード(以下、ICカード)対応になり、読み取り機/ICカードリーダーにカードをかざして「ピッ」といわせるだけで通過できます。

そんなICカードにまつわる話として、「2枚重ね」が禁忌と聞いたことはありますか? 「ICカードを2枚入れても使える」とアピールする磁気シールド付きパスケースや、2枚のICカードの間に挟み込んで使うセパレーターが製品化されているほどですから、かなり知られているのではないでしょうか。しかし、交通系ICカードと非交通系ICカードを重ねた状態で駅の改札を通過してみると...意外に問題なかったりします。どうして?

そのおもな理由は、ICカードリーダーが発信する無線信号が大きいことと、ICカード側に同じ周波数でデータを衝突させないための機能(アンチコリジョン)が用意されていること。無線信号の出力が小さめの読み取り機では効果を発揮できない場合もありますが、駅の改札機など出力が大きめの読み取り機であれば、2枚くらいのICカードを重ねていても認識できます。

しかし、SUICAとPASMOなど交通系ICカードを重ねて使うと、どちらで清算するか判定できないためにエラーとなります。重ねたICカードのうち1枚がアンチコリジョン非対応の場合も、エラーになる可能性があります。金属製のカードを重ねたときも、ICカードに誘導電流が届かずじゅうぶんな電力をまかなえくなり、エラーが起こる可能性大です。やはり、ICカードの2枚重ねは止めておきましょう。