<<年が改まって、新たな気持ちで一年のスタートを切りたいもの。しかし、忘年会や新年会が続き、どうも体が重い。お腹の肉を摘まみながら、ため息を吐く人もいるのではないでしょうか?

本稿では、『疲れない体をつくる疲れない食事』を上梓した、管理栄養士の柏原ゆきよ氏が、「食べ過ぎ・飲み過ぎ」に最適な食事術を紹介します。>>

※本稿は『疲れない体をつくる疲れない食事』(PHP研究所刊)より一部抜粋・編集したものです


「食べる断食」とはごはんとみそ汁だけの食事を続けること

年末年始に、ごちそうが続き胃腸が疲れていませんか?

そんなときには、何も食べずに胃腸を空っぽにしようとする方がいますが、逆効果になることも。

それよりも、3食ごはんを食べ胃を活発にさせましょう。

ごはんをしっかり食べると食後はおなかいっぱいで満足感がありますが、胃が元氣に動くようになると、食べ物の胃内の滞在時間が短くなり、胃がもたれません。

だから、次の食事の前になると、いままで以上に空腹を感じるようになります。毎日決まった時間に腹時計がグーグーなるようになったら、元氣になった証拠です。

ところが胃の機能が弱まって消化力が落ちてくると、胃もたれを引き起こしたり、腸内環境を悪化させます。消化吸収を悪化させる原因になるのが、おかず中心の食事とそしゃくの少ない食べ物(液体食、流動食)、そして早食いなどの噛まない食べ方です。

日本人の体質は、胃の滞在時間が長い「脂質」と「動物性たんぱく質」などの消化が苦手な傾向があります。

時々楽しむ分には問題ありませんが、日常的におかず中心を続けているとその負担がじわじわと蓄積し、胃腸以外にも胆のうや膵臓、肝臓、腎臓など多くの臓器に負担をかけてしまいます。この臓器の疲れが、慢性疲労の元でもあるのです。

そんなとき、断食などを行なうと体が軽くなったように感じますが、固形物を食べない数日間で胃の筋力は衰え食事量が落ちます。つまり、少ない食事量で動ける「省エネ体質」に。これだとエネルギー消費量が落ちていますので、老後が心配です。」

そこで私が提案しているのは、胃腸が疲れたときは、おかずをお休みにしてごはんとみそ汁だけを数日間食べるという「食べる断食」という方法です。

脂質とたんぱく質を期間限定で控えることで、消化の負担を減らし臓器を休めつつ、代謝と胃腸の筋力を衰えさせないで機能アップする方法です。

1週間から10日で体が軽くなり、食べても太りにくい体に。専門の先生がパーソナルサポートするプログラム(日本健康食育協会監修)も提供しており、成功率は95%以上です。

いつまでもおいしく、何でも食べられる体をめざすためにも、まず鍛えるべきは胃腸をはじめとする消化器官です。

たんぱく質、脂質を控え過ぎると、風邪をひく?

健康を気にすると、油を使う炒め物や揚げ物や肉料理は敬遠しがちです。
でも、食べたいですよね? 食べてはいけないのでしょうか。
ご心配なく。ごはんと合わせて定食の形でしたらおかずは何でもOKです。

ごはんが消化を助けてくれます。見た目のボリュームで、ごはん6割、おかず4割くらいの食事が基本です。ポイントはおかずを食べ過ぎないこと。

これを基本にしていると消化力が上がっていきますので、時々、おかず中心のごちそうを食べても大丈夫です。

脂質は細胞膜をつくる役割がある大切な栄養素でもあるので、控え過ぎはいい細胞をつくれなくなり問題です。

その結果、免疫力が低下し風邪をひきやすくなったり、血管が切れやすくなります。昔の日本人の死因として感染症と脳出血が多かったのは、衛生環境や医療の問題と共に食生活の影響も大きかったのです。ですから、粗食はおすすめしていません。

適度な、脂質やたんぱく質の摂取は重要です。重視するべきは、体の状態、とくに胃腸機能に合わせた食事をするということです。