初対面の集まりで気づけば独りぼっち。そういった経験がある人は少なくないのではないでしょうか。

誰も話しかけてくれないのは、自分が無意識に発している「話しかけないで」オーラのせいかもしれません。作家の有川真由美さんが、話しかけづらい空気にしてしまう振る舞いと、その改善点を紹介します。

※本稿は、有川真由美 著『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。


「話しかけないで」オーラを発していませんか?

あなたはこんな経験がありませんか?

知らない人ばかりの集まりで、一人ぼっち。「だれか話しかけてくれないかぁ」「でも、だれも話しかけてこないなぁ」と思っていること。

私が自分自身のことで、ずいぶん昔の記憶にあるのは、ある趣味のサークルでのこと。何度か集まるうちに仲良くなっていったのですが、あとでこう言われたことがありました。

「最初、アリカワさんって、なんか声をかけづらい雰囲気だったなぁ」

自分では「仲良くしてー」と思っていたのに、知らず知らずのうちに「話しかけないで!」というオーラを発していたというのです。

いま考えると、最初のころの私は、「自分はまわりに溶け込めない」「声をかけてくれる人もいない」と、自分のことで精一杯。不安と緊張のあまり、つい無表情になって、待ち時間や休憩時間は手持ち無沙汰に本を読むフリをしていたのでした。

そう。人は「自分のことでいっぱい」という人には、声をかけづらいものです。

たとえば同僚と休憩室で一緒になったとき、スマホの画面を見ていたり、寝たふりをしたり……と、なにかをしている人には、わざわざ話しかけないでしょう。

「話しかけやすい人」というのは、"自分"のことはあまり考えていません。

"自分"ではなく、"まわり"に意識が向いている人です。人に対して「心と体がひらいている」ともいえます。

リラックスした状態で、「どんな人がいるかな」「仲良くできそうな人はいないかな?」などと思っているので、会話のきっかけがつかみやすくなります。

顔を上げて、まわりを見渡すだけでも、声をかけられる確率はぐんと高まります。人がやってきたときや、となりの人が動いたときに軽く会釈するだけでも、「おつかれさま。今日は暑い(寒い)ですね」など、ちょっとした会話が生まれる可能性は大。

「まわりに意識が向けられる人」は、「話しかけやすい人」になるのです。


ダルそうな座り方をしない

「話しかけやすい人」「話しかけにくい人」のオーラに大きく影響しているのが"姿勢"です。自分では気づかないうちに、姿勢によって、人を寄せつけない雰囲気を漂わせている人がいるものです。

たとえば、商談などで名刺交換をして座ったとき、椅子の背もたれにふんぞり返っていたり、ひじ掛けにもたれかかったり、足を投げ出していたり……と、いかにもダルそうな姿勢の人は、威圧感があるもの。

「なんとなく偉そう」「機嫌が悪いのかな」と、その時点で心の距離ができてしまいます。

後ろにふんぞり返るのも人を寄せつけない空気がありますが、逆に、背中をまるめていたり、机にぐたっとひじをついたりするのも、自分の世界に入っているように見えます。

休憩やエレベーターなどで一緒になったときも、うつむき加減で視線を合わせない人がいたら、「話しかけたら迷惑になるかな」と思うでしょう。

"話しかけやすい姿勢"にするヒケツは、椅子に深く腰掛けないことです。背もたれに寄りかからず、浅く座ろうとすると、簡単に背筋が伸びて、まっすぐ前を向いた姿勢になります。

それだけで、相手を受け入れている雰囲気になるでしょう。

背筋がすっと伸びているのは、うつくしく、カッコよく見えるヒケツでもあります。どんなに高価な服を着ていても、だらしない姿勢では、台無しです。

また、単純なことですが、腕を組む、足を組むなど、体の前で手足を交差させる姿勢も、人をブロックしているような雰囲気があります。

自然に手先を合わせていたり、足をそろえていたりするほうが、きちんとしつつ、やわらかいオーラが漂います。

体の姿勢は、心の姿勢でもあります。まずは、人と対面したときに、姿勢をまっすぐに正すことを心がけてみてください。