高齢の家族の在宅介護。大人用おむつはどのように選べばいい? 『PHPくらしラク〜る♪』にて、介護のプロがおむつ選びのポイントや、穿いてもらうために配慮すべきことを解説します。

※本稿は、『PHPくらしラク〜る♪』2025年2月号より、一部を抜粋編集したものです。

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おばあ:松原文子(90歳)
1934年生まれ。大工の棟梁の夫と若い衆、子や孫に料理を作り続けてきた。近年パーキンソン病を発症し、孫の手助けが必要に。料理や介護に奮闘する孫に感謝しつつも、感想は率直で手厳しい。

孫:大迫知信(40歳)
脱サラ後、おばあが作るちょっと変わった料理に支えられ、念願だった物書きに転身。著書『おばあめし』(清流出版)を出版。おばあが台所に立てなくなってからは、自らが作る"まごめし"を出している。
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僕のおむつを替えてくれたおばあが...今度は穿く番やで!

【介護のプロに聞いてみた】

――大人用紙おむつは何を選んだら…?

種類が多くてはじめは迷いますよね。まずは普通の下着のように穿くパンツタイプ。リハビリパンツとも言って、自分で立ったり歩いたりできる人用です。

左右で止めるテープタイプは、寝姿勢でも替えやすく隙間からも漏れにくいので、寝ている状態が長い人用です。普段はパンツタイプでも、就寝時はテープタイプを使うかたもいます。どちらのおむつにも、専用の尿とりパッドを組み合わせることがよくあります。

少量の尿ならおむつに付けたパッドだけを替えればいいですし、経済的ですよ。パッドもおむつも吸収量別に種類があるので、ご本人の状態や尿の量に合わせて選んでください。

――パンツタイプとパッドを使おうと思いますが...穿いてくれるでしょうか?

"排泄はトイレでするのが当たり前"という意識を変えるのは、簡単ではありません。私も介護ヘルパーの研修で穿いたことがあります。

「そのままおしっこできますか?」と言われましたが、これがほんまにできない。しかも穿き替えるときは人に頼ることになりますから、羞恥心を感じさせない配慮が必要です。

気にする素振りは見せず、普段通りの会話をしながら穿くのを手伝ってみてください。おむつやパッドに"特別感"を出さないのがポイント。難しいですが、一度穿いたら便利で快適だとわかるはず。

――"特別感"出さないよう気をつけます!


協力:一由麻里
おばあと孫が暮らす大阪・四條畷市で90年続く福祉の会社、畷ケアサービス(ちよの里)を営む3代目。介護の問題に直面するおばあの孫の相談に乗っている。

マンガ:いしづかちなつ
京都芸術大学マンガ学科卒業。認知症をわずらった祖父の介護にあたった6年間をマンガにした同大学の卒業制作『ころがる毎日』で優秀賞を受賞。