◆特集【「あとで」「早く」をやめると子どもは伸びる!】よりインタビュー

子どもって、どうしてママが忙しいときに限って、ぐずったり、わがままを言ったりするんでしょうね。
ママとしては何事にもタイムリミットがあるので、「○時までに寝かせないと、寝坊をして保育園に遅れてしまう。△時までにお風呂に入れて……となると、□時には夕ご飯を食べさせて」と逆算したりして、いつも時間に追われていますよね。
やることがたくさんありすぎるから、しっかりスケジュールを立てないとこなせない。でも、子どもはいつもママの事情なんか、おかまいなしです(笑)。
以前、こんなことがありました。
私は息子を保育園に迎えに家を出るときに、いつも炊飯器のスイッチを入れていくんです。ところがその日、スイッチを入れ忘れてしまって、保育園に向かう途中でそのことに気づいてから、私の頭の中は「早く帰ってスイッチ入れなきゃ」と、炊飯器のことでいっぱいになってしまって(笑)。

◆言ってしまった、あの言葉

いつもは、保育園で待っている息子を「会いたかったー。今日も1日、がんばったね!」なんて言いながらギューッと抱きしめるのですが、その日はそれどころじゃなくて、とにかく早く帰るため、急いで靴を履かせようとしたんです。
すると息子が、「帰らない!」とグズり始めたので、思わず言っちゃったんです。「もう、早くして!」って。そして、無理矢理に靴を履かせようとしたら、息子は火がついたみたいに泣き出してしまいました。
あきらめて息子が泣きやむのを待っていると、息子がべそをかきながら、「ママ、抱っこしてほしかった」と言ったんです。
そこで初めて、彼を抱きしめていなかったことに気がつきました。
「ごめん、そうだった。いつも、ギューッするもんね。ママが悪かった」と言うと、息子は靴を履いてくれました。
たぶん息子は、迎えにきた私の顔が殺気だっていて(笑)、心が自分のほうに向いていない。いったいどうしたんだろう? って、不安だったのでしょう。
いろいろ振り返ってみると、息子に「早く!」と言ってしまうときは、息子にではなく私に原因があるんですよね。時間に追われていたり、パパとケンカをしちゃったりして。
時間と心に余裕のあるときは、声を荒らげることはないような気がします。
たとえば、息子がお風呂に入ろうとしないときも、「まず右の靴下を脱いでみようか。次は左ね」と、子どものペースに合わせて、やさしく誘導する。一見、時間がかかりそうですけど、実はこのやり方のほうがスムーズにいくんです。
それがわかっているのに、余裕がないときは息子にイライラ。そして「またやってしまった」と落ち込むわけです。