天下五剣にして、最も美しいといわれている太刀・三日月宗近をご存知ですか。国宝にも指定されているこちらの太刀は、上野にある東京国立博物館に所蔵されています。人気ゲーム「刀剣乱舞」のアイコンにもなっている三日月宗近。展示は約2年ぶりとあって、多くの話題を集めています。

今や大人気の刀剣展示

東京国立博物館正面

東京国立博物館は、JR上野駅公園口から歩いて10分ほど。三日月宗近は本館13室の刀剣ブースに展示されています。前回の展示では、一日に3,000人近くの人が訪れることもあったそうで、開館前には長蛇の列もできたのだとか。期待が高まります。

輝く刀剣の姿が見えてきます!

職員の方の話によると、やはり刀剣の展示は人気だそうです。展示スペースも広くなり、より多くの刀剣が展示されるようになったとのこと。本館正面入り口を入って右手、歩くこと数分で13室前にたどり着きました。奥には刀剣の姿が!

国宝 太刀 三条宗近(名物 三日月宗近)

一歩、足を踏み入れると、荘厳な雰囲気の中、ひと際華やかで自然と惹きつけられる一振りがありました。国宝・三日月宗近です。

見ているだけで身が引き締まるような思いです

圧倒的な存在感。柔らかな光を受けて輝く姿は、洗練された日本刀の美しさそのものです。

三日月宗近とは

ゆるやかな曲線美

国宝 太刀 三条宗近(名物 三日月宗近) 平安時代・10〜12世紀 東京国立博物館蔵(渡邊誠一郎氏寄贈)

平安時代後期に作られたという三日月宗近。山城国(京・三条)で刀を作っていた三条派の一人といわれる三条小鍛冶宗近の作です。太刀・三日月宗近は腰から茎(なかご)にかけて強く反っていて、そこから先にいくほど反りがなくなっていく、日本刀の形式としては古く歴史ある姿をしており、鋭さの中にもしなやかな美しさを秘めています。

いくつもの三日月が浮かんでいます

刃長は80cm、反りは2.7cm、元幅は2.9cm。焼入れの際に刃中に現れる「打ちのけ」が、まるでたなびく雲に浮かぶ三日月のように見えることから、「三日月」という名がつけられたのだそうです。

地鉄がまたすばらしい三日月宗近

伝来については諸説ありますが、一説では豊臣秀吉に献上され、秀吉から正室のねねに、ねねから徳川秀忠に贈られ、その後は代々将軍家に受け継がれたといわれています。昭和26年(1951)に国宝に指定された三日月宗近。その姿は実に優美で、浮かび上がる三日月は幻想的。どれだけ見ていても飽きることがありません。

この他にも多くの刀剣が

国宝 太刀 来国光。堂々として豪快な趣きです。

そして三日月宗近以外にも、多くの国宝や重要文化財に指定されている刀剣が数多く展示されていました。国宝の太刀・来国光、重要文化財の太刀・古備前国包、刀・相州貞宗、重要美術品の短刀・小野繁慶など。

重要美術品 短刀 小野繁慶

どの刀剣も一つ一つ特徴があり、反りや刃文の文様がどれも違います。武器でありながらも、美術品としての価値も高い日本刀。美しさや武士の魂を堪能できました。

その他の展示やお土産も充実しています

髑髏に名号図鐔 信家 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館蔵(横田卓一氏寄贈)

鐔や目貫など、刀装具の展示もあります。どれも手の込んだ繊細な作りで、思い入れが深い拵も多かったのだろうなと感じました。

刀剣の各部位に関する説明も充実

この他にもたくさんの品が並んでいました

存分に展示を楽しんだら、最後はミュージアムショップにどうぞ。刀剣に関する資料や絵葉書など、充実の品揃えです。刀剣それぞれの歴史や作り手の思いを知ったら、ますます虜になってしまいそう。

展示は10/15まで!

いかがでしょうか。三日月宗近の展示期間は、10/15(日)までの約2か月。次回展示は未定ですので、ぜひこの機会に、東京国立博物館に足を運んでみてくださいね。

【施設名称】東京国立博物館
【住所】東京都台東区上野公園13-9
【電話番号】03-5777-8600