6月2日の夕方、突如Twitterのトレンドワードに《手越くんがお弁当の寄付》《シングルマザー》が浮上した。現在、芸能活動休止中のNEWS・手越祐也が、シングルマザーとその子供にお弁当を無償で届けるボランティア活動に励んでいたという。実際にお弁当を届けられた人たちの驚きと喜びのツイートが拡散していったようだ。

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言中に何度も外出した手越は、5月26日、所属先のジャニーズ事務所から無期限の活動休止処分がくだされている。その後、ジャニーズ事務所からの退所報道なども相次ぎ、先行きが不透明な状況だ。そんな渦中の彼が携わっていたのが、「INGプロジェクト2020〜お弁当でシングルマザーの力に〜」。

 六本木でカジュアルイタリアン「Noza Caza」を運営する株式会社SASAが、新型コロナの影響で生活が苦しくなったひとり親家庭にメッセージ付きのお弁当を無料で配達する活動だ。運営資金はプロジェクトに賛同した企業や個人の寄付で、お弁当には寄付した企業や個人の名前が印字されている。

 この日、都心の住宅街には、大きなリュックを背負って自転車で颯爽と駆ける手越の姿があった。手越は寄付をし、さらに自分で15個ほどお弁当を配ったという。

「この時代に、幼い子供を抱えたシングルマザーが“お金がないからオムツと夕飯どっちを買おうか”そんな悩みを抱える家庭が世の中にあるんです。それぐらい生活に困窮した人がいることを知った手越さんが共鳴。手越さんは両親が離婚し、母子家庭で育った身。彼は“ぼくはジャニーズに拾われなかったら、この子たちと同じだったかもしれない。自分がお弁当を配ることで元気を与えられないか”という思いがあり、この活動に参加したそうです。これまでプロサッカー選手で、日本代表の小林祐希選手、杉本健勇選手も活動に賛同しに配達員をしています」(プロジェクト関係者)

 厚生労働省の調査では、母子家庭は全国に約123万世帯で貧困率は5割を超えるといわれている。OECD(経済協力開発機構)の統計によると、ひとり親家庭で親が働いている場合の貧困率は、日本は54・6%と加盟国で最悪の数字となっている。ちなみに、親が働いていない場合の貧困率は52・5%で、むしろこちらのほうが低い。つまり、働いても貧困から抜け出すことが難しい状況だといえる。

「いま、小学校が休みで給食がないから、昼食を用意するのが経済的に苦しい家庭もあるようなんです。このプロジェクトでは1日、お米を16キロ炊き、お弁当は約200個用意しています。それでも全然足りていない。新型コロナで失業者も増えるでしょうし、ますますひとり親家庭への支援は必要だと考えています」(前出・プロジェクト関係者)

 現在、このINGのプロジェクトは手越のように賛同してくれる支援者や企業のサポートを受けているというが、まだ宅配地域を増やせていない状況があり、さらなる支援を求めているという。