都内も紅葉色づく季節となってきた11月下旬に、健康的に日焼けしたタレント田中律子(49才)が、ラジオ局から出てきた。襟元がざっくり大きく開いたセーター姿に、往年のアイドル時代を彷彿とさせるポニーテール。とても来年50才とは思えない若々しさを保っている。

 2012年にカメラマンの元夫と離婚して、現在はスキューバーダイビングやヨガのインストラクターの資格を生かして、沖縄と東京のデュアルライフ(二拠点生活)を実践している。

 田中は、約15年前から、養殖サンゴを海に移植するNPO法人・アクアプラネットを立ち上げて、これまで久米島や石垣島など沖縄各所の観光大使を歴任してきた。海を愛し、「沖縄の家のキッチンやリビングの窓からは海しか見えません」と語ったこともある。彼女のダイビング技術はテレビでも特集されたことがあるほどだ。

 昨年には、長年所属してきた芸能事務所からも独立し、ますます活動の幅を広げている。1年前のバラエティー番組『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)にゲスト出演した際には、「乳首が4つある」と、両脇に副乳があることを仰天告白。「娘におっぱいをあげる時に脇からもピューッって出た」とエピソードを語りながら、堂々と副乳を公開していた。そんな明るいぶっちゃけキャラが彼女の魅力でもある。

“りっちゃん”の愛称で知られる彼女は、もともとアイドル性が高いキャラで売り出されていた。デビュー当時の田中を良く知るレコード会社の幹部は「16才でアイドル歌手としてデビューしたころは、同じレコード会社と制作スタッフが手掛けたこともあり『ポスト杏里』と呼ばれていたんですよ」と明かす。路線は全く違っていったが、昭和の人気シンガーソングライターが目標だったのだ。

 歌手としてはブレークしなかったが、元号が平成に変わったころからトレンディードラマのバイプレイヤーとして活躍。陣内孝則主演で小泉今日子との教師同士の恋愛模様が描かれた『愛しあってるかい!』(1989年、フジテレビ系)での女子高校生役は、当時大きな話題になった。

 また、最終話が視聴率36.7%と大ブームを巻き起こした、浅野温子(59才)と武田鉄矢(71才)のダブル主演ドラマ『101回目のプロポーズ』(1991年、フジテレビ)での浅野の妹役は、記憶に残っている人も多いだろう。キー局プロデューサーはこう語る。

「その後もテレビドラマに多く出演していましたが、転機になったのは『王様のブランチ』(TBS)の出演ですね。そこで、彼女が持っていた明るいバラエティー向けのキャラが花開いた。“りっちゃん”は10代からダイビングをしていたそうですが、そうしたナチュラルな側面にスポットライトが当たってから、視聴者はもちろん、テレビ局の番組起用担当者の彼女への見方が変わったと言えます。

『路線バスで寄り道の旅』(テレビ朝日系)での、彼女の徳光和夫さん(79才)のいじり方もとても好感度が高かったですよね」

 アイドルから女優、そしてバラエティー、ナチュラリストとしての活動と、路線を少しずつ変えながらも、芸能界の荒波を泳ぎ続けている田中律子。これからもお茶の間に笑顔を届けてくれることだろう。