ロケットスタートを誰よりも喜んでいるのは、天国の彼かもしれない。吉沢亮(27才)が主演するNHK大河ドラマ『青天を衝け』の初回(2月14日放送)平均視聴率が20%に達した。20%の大台に乗るのは、綾瀬はるか(35才)が主演した『八重の桜』(2013年)以来の快挙だ。

 だが、撮影がクランクインした7月下旬、吉沢は撮影はおろか、平常心を保つことさえ難しい時期だった。所属事務所の先輩である三浦春馬さん(享年30)の突然の訃報が日本中を駆け巡った直後のことだったからだ。

「吉沢さんは三浦さんが亡くなったことでかなりショックを受けていました。ただの事務所の先輩後輩というだけでなく、プライベートで2人で食事をしたり、演技論を交わすなど、親しい間柄だったんです」(芸能関係者)

 ことあるごとに三浦さんは吉沢を目にかけた。

「三浦さんは剣術の指導を行う師匠について長年稽古をしていました。大河の主役が吉沢さんに決まったとき、師匠に“うちの若き宝をよろしくお願いいたします”と伝えていたんです。亡くなる1週間前のやりとりだったといいます。

 吉沢さんは、それほど口数が多い方ではありませんし、人見知りもするタイプです。ですから芸能界入りしてからも友達が増えず、同世代の役者と交流することもなく、休みの日にはひとり、自宅でゲームをしていることも多かったようです。生活についても決して派手ではなく、芸能人にしてはこじんまりとしたワンルームの部屋に住み続けているようなところがあるんです」(前出・テレビ局関係者)

 売れっ子になってもなお、背伸びしない暮らしを好んだ吉沢は、映画『銀魂』や『キングダム』、NHKの朝ドラ『なつぞら』で存在感を高めてからも、遊び相手は地元の友達が中心だったという。

「地元は東京の昭島市。都心から離れた郊外の緑豊かな場所です。小学3年生から中学3年生までずっと同じ女の子を好きで、でも吉沢くんの親友がその女の子とつきあっていたから黙っていたそうなんです。仮につきあっていなかったとしても、自分から告白するタイプじゃないから、恋は実っていなかったかも(笑い)」(吉沢の知人)

 そうした素朴さが、生き馬の目を抜く芸能界に慣れるまでに時間を要したのだろうか。子役から芸能界で活躍してきた三浦さんは放っておけなかったようだ。

「春馬さんはお酒の場が好きで、吉沢さんをよく連れて行ったそうですが、彼は知らない人の前では途端に無口になる。緊張しちゃうんです。

 ある日、春馬さんが女性の友人との食事の席に吉沢さんを呼んだときのこと。やはり無口になる吉沢さんに、女性が『話さないとつまんないよ〜』とつっ込んだ。そんな場を春馬さんが盛り上げ、吉沢さんも打ち解けていったんです。気づいたら2人共ベロンベロンに酔って大盛り上がりだったとか(笑い)」(2人の共通の知人)

 吉沢はかつて雑誌のインタビューで、撮影現場に同じ事務所のメンバーがいると安心すると語っていた。そのひとりが、間違いなく三浦さんだったのだろう。

 彼が演じる渋沢栄一は、波瀾万丈な生涯を送りながら、変化の激しい社会をたくましく生き、現代日本の社会基盤を整備した。いまの吉沢の姿は、きっと青天の上からもはっきりと見えるに違いない。

※女性セブン2021年3月4日号