今年の『R-1グランプリ』で第4位を獲得し、“芸歴2才のぶっとび少女”というキャッチコピーの通り視聴者に大きな衝撃を与えたピン芸人・高田ぽる子。一体何者なのか、その魅力を探った。

 高田は1999年北海道出身。元々はミュージカルなどの舞台女優を目指し、エンタメ業界のプロを養成する札幌放送芸術&ミュージック・ダンス専門学校に通いつつ、メイド喫茶でも働いていた。

 芸人になるきっかけは現在の所属事務所であるマセキ芸能社のマネージャーに「芸人になってもいいんじゃないか?」と言われたことだったそうだ。これを機に2019年、お笑いの世界での活動を始めた。

 同年、女性のお笑い芸人が集うコンテスト『女芸人No.1決定戦 THE W』に出場するも、1回戦で敗退。だが翌2020年に出場した『R-1ぐらんぷり(現・R-1グランプリ)』では初出場にして準々決勝へと進出した。

 前後して都内で初の単独ライブ『ぽるるんぽるんぽるるるるん!』も開催。小さな会場だが、フリップボードや歌、リコーダーの演奏、さまざまな小道具を駆使した公演はファンの間で密かに話題を呼んだ。実は高田はリコーダーが得意で、高校時代に札幌市内の大会で金賞を獲得したこともある実力者なのだ。

 2021年、“芸歴10年以内”と出場資格が変更された『R-1グランプリ』に参加し、若干22才にして史上最年少での決勝進出を果たす。決勝に挑んだネタは、フリップに描かれた老人のイラストを用いたインパクト抜群の内容で、特技のリコーダーを用いた妙に芸達者な演奏も披露して笑いを誘った。

 優勝こそ逃したものの『R-1グランプリ』での活躍は注目を集め、その後予約がスタートしたインタビューライブ『高田ぽる子のすべて』は即座にチケットが完売。さらに2020年9月に“預かり(マセキユース)”として名を連ねていたマセキ芸能社への本所属も決まった。

 高田の芸に接して「笑いすぎておなか痛い」とツイートしていたお笑い評論家のラリー遠田氏は、彼女の魅力をこのように解説する。

「高田ぽる子さんの芸人としての魅力は、北海道育ちの素朴なキャラクターです。純朴そうに見えて、ネタのつくりは意外としっかりしているので、そういうところが『R-1』では評価されたのだと思います。

 イラストを描いたりリコーダーを演奏したりすることも得意としている器用な一面もあるため、今後はそんな特技を生かした仕事も増えていくかもしれません」

 イラストやリコーダーなどの特技、そして舞台女優としての経歴を活かしたコントなど、さまざまな可能性を秘めている高田ぽる子。“芸歴2才”の快進撃はまだ始まったばかりだ。

◆取材・文/細田成嗣(HEW)