古くから「枕営業」が存在しているとの噂が絶えなかった芸能界。SNSの発達により声なき声が波紋を広げた結果、その闇が少しずつ浮き彫りになっている──。「これマジだから! だから私はいまのバラエティーを見るのが嫌いなの!」。マリエ(33才)は、酒が入っているせいもあるのだろうが、かなり興奮した様子である。知人男性と4月4日に行ったライブ動画配信で、10代の頃の経験を語り始めたのだ。

「芸人さんとアイドルがみんな並んで、半円みたいなソファに出川さん、やるせなすさんとかアイドルがいて、真ん中に紳助さんと私がいるの。それで、『ヤラせろ、ヤラせろ』と」

「紳助さん」とは2011年に芸能界を引退した島田紳助(65才)のことだ。

「そこにいた出川さんも、そこにいたやるせなすの人たちも、みんな18才の私を帰さなかったのよ。よいしょよいしょで。だから嫌なの。だからあの人たちは許せないし」

 大勢に囲まれた場で性接待を強要されたというこの“告発”は、瞬く間にネット上で大騒ぎになった。

「実は、マリエさんの告発は2回目なんです。昨年9月にもライブ配信中に同じような話をしていましたが、一部にしか気づかれず、拡散しなかった。今回についても、本当ならば衝撃的ですが、10年以上前の話で、いまさら事実関係を確かめようがない状況です。なので周囲も対応しようがないのです」(芸能関係者)

 そうした中、名前を出された出川哲朗(57才)の所属事務所、マセキ芸能社の動きは早かった。事務所代表が《お騒がせしているような事実はないと申しております》というコメントを発表したのだ。

「ここ何年かの#MeTooの動きもありますが、出川さんをCMに起用した企業がこの騒動に気づいて事務所に連絡を入れたんです。好感度が高くなってきた出川さんのイメージ低下を恐れた事務所が、早めに手を打とうとしたのでしょう」(テレビ局関係者)

 しかし、この声明に対し、マリエは即座にSNSで《私は嘘をつきません》と反論している。が、実名を挙げられ、否定に走ったのは出川だけではなかった。別のテレビ局関係者が語る。

「紳助さんは関係者に『2人で酒を飲んだこともないし、電話番号すら知らん。誘ったことなんてない』と完全否定しているようです。マリエさんが名前を出したお笑い芸人、やるせなすの中村豪さん(46才)は、紳助さんがMCだった『世界バリバリ☆バリュー』(TBS系)の打ち上げで会ったことは認め、さらに『確かにその日、ソファ席で下ネタを話したし、席にマリエさんがいたことも覚えている』と話している。一方で、『マリエさんに向けて枕営業の話をしていた事実はない』と、やはり否定しています」

 結局、告発の真相は闇の中だが、こうした枕営業は長らく、芸能界とは切っても切り離せないとされてきた。

まずは全員とLINE交換、その後流れで……

 過去の話と思われがちだが、テレビの世界でも“枕営業強要”の実態は残っているようだ。テレビでよく顔を見かける人気MCでベテラン芸人のXは、自身の影響力をフル活用しているという。

「過去にも女性がらみのトラブルが報じられてきたXが女性好きなのは、業界では有名な話。番組のアシスタントの女の子は、Xさんのお気に入りかどうかで決まります。

 ただ、あからさまに枕営業を持ちかけると、最近は訴えられるリスクがあることをXさんもわかっているので、まずは全員とLINEを交換して食事に誘う。その後、流れで性接触を試みます。それなら、断られても冗談で済みますし、うまくいけばもうけもの。段階を踏むことで告発されにくくなることを狙っているのでしょう」(前出・芸能関係者)

 しかし、誘いを断った女性で長くアシスタントを続けた女性はこれまでいないという。芸能事務所もXの性質は把握しているため、キャスティングの話がきたら、事前にタレントに説明する事務所もあるほどだとか。誘う側の狡猾さは増す一方で、身を守る側もよくよく考えなくてはならない状況なのだ。マリエは、今回のインスタライブでこうも語っていた。

「何回も自分の夢のために体を売ったら早いんじゃないかって、思う瞬間なんていっぱいあるわけ。でも、それじゃ絶対に辿り着かない未来があるはず」

 夢を抱いた被害者が恐怖と悔しさで震えるのはおかしい。被害者たちが声をあげ、さまざまな業界の加害者たちが震えるときが、もうそこまで来ているのかもしれない。

※女性セブン2021年4月29日号