放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、社団法人漫才協会の外部理事になって、東のお笑いのために何を思うかをつづる。

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 ナイツの塙がラジオの生放送でいきなり「この度、社団法人漫才協会の外部理事に高田文夫さんが決まりました」。

 そうらしい。若手の理事達で協議し、それを会長に持っていったら「それが一番いい、ゲロゲーロ」となったという。「何をやればいいのか」塙にきけば「理事らしくしていればいいんです。先に言っておきますが、漫才協会と高田氏の間では一銭もお金は動きませんから。むしろ“持ち出し”を中心とした理事活動です」だとトホホ。

 西に吉本興業があれば東には微力ながら漫才協会がある。ナイツ達が浅草を中心にガンバっているので陰ながら応援はしていたのだが突然の外部理事とは……。

 この話をいち早く聞きつけた爆笑問題、太田光「いつかこの日が来ると思ってました。センセーが外部理事なら我々も“外部漫才”としてサンドウィッチマンやオードリーをさそって外部漫才ライブをやりましょう」ってほとんど意味が分からない。続けて太田「漫協の理事ってことは、ボクシング連盟の時の山根会長のようなものですよネ」だと。まったく理解していない日芸(裏)の後輩である。「どっちにしても東京漫才の為に内部と闘えばいいんですネ」ほとんど状況判断ができない田中チビ裕二の相方である。

 現在の漫才協会・会長が青空球児、副会長はナイツ塙、宮田陽・昇の陽。専務理事が青空好児。常任理事がコント山口君と竹田君の山口、ナイツ土屋。

 協会には沢山のメンバーがいるのだが分かりやすいところで行くと「おぼん・こぼん」「昭和のいる・こいる」「すず風にゃん子・金魚」「ロケット団」「U字工事」「ねづっち」「新宿カウボーイ」「プリンプリン」「ハマカーン」「はたけんじ」他まだまだ爆笑スターがいる。

 最近協会入りしたのが、「錦鯉」(今をときめく遅咲きのハゲである)「小島よしお」「はなわ」とたのもしい。弟の塙と共にほとんど無い知恵をしぼりながら次の時代の漫才界を考えていきたいと思う。

 一応歴史をおさらいしておくと1955年(戦後10年ですね)「漫才研究会」の初代会長にリーガル万吉(千太・万吉で売れた。二人共元は噺家)。

 1956年2代目会長・都上英二。
 1964年(東京五輪の年)「漫才協団」となり3代目会長コロムビア・トップ。
 1993年4代目会長・リーガル天才。
 1998年5代目会長・内海桂子。
 2005年「漫才協会」と改称される。
 2007年6代目会長が青空球児となる。ゲロゲーロ。

 漫才協会をもっとよろしく。

イラスト/佐野文二郎

※週刊ポスト2021年7月9日号