芸能人とはいえども、元々は“ただの人”。多くのファンを抱える人気芸能人にも、誰かのファンだった時期はある。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、憧れだった芸能人と交際するに至った芸能人について分析する。

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おふたりがひとつ屋根の下で暮らし始めるのは時間の問題か

「私が若いときに、もう原田知世サンというとですね、もう大変な、そういう人ですから、なるべく、そういうことを感じないように」

「ぼくが20代のときに、あるオーディションを受けまして、その作品が原田サン主演の映画で、それのオーディションを受けて落ちましたんで。そのときにぼくが受かっていれば、若いときにお知り合いになっていた」

「原田サンの美しさに魅了されながら、この現場を乗り切りました」

 椎名桔平サン(56才)と原田知世サン(53才)の交際報道が出た翌朝、『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)がオンエアしたのは、2018年の『連続ドラマW 不発弾〜ブラックマネーを操る男〜』(WOWOW)のキャストが登壇したイベントの様子でした。

 冒頭のコメントはすべて椎名サンのもの。内縁の妻役の原田サンから、「風邪ひかないようにね」とスーツの上にレディースの羽織ものをかけてもらう「とても印象的なシーン」で、とてもサマになっていた椎名サンを「さすが」と評した原田サンに対してもデレデレでした。

『グッド!〜』では流れませんでしたが、共演の黒木メイサさん(33才)が「原田サン、本当にきれいだよなぁ」と星野和成監督が話していたと明かすと、椎名サンは負けじと(!)「おれも言ったよね?」と隣にいる原田サンにアピールしたのだそうですね。メイサさんがイベント中ずっと、しょうがないわね〜というカンジでクスクス笑っていらしたのは、椎名サンの“原田知世サン大好き”パワーがハンパなかったからなのでしょう。

 おさらいですが、ホルモン焼きデートを写真週刊誌に撮られた椎名サンと原田サン。ベースボールキャップに短パンというラフなファッションの椎名サンからは、リラックスしていらっしゃる様子が見受けられますし、ベージュのワンピース姿の原田サンからは、ウキウキが感じられます。いうまでもなく、ホルモン焼きは焼肉以上の間柄。その昔、大ブームだった“もつ鍋”をつつきあうカップルに近いものがあるかもしれません。

 食事の後、椎名サンのマンションにふたりで向かったとのことですから、原田サンが抱えていらした大きなスーツケースは“お泊まりセット”、あるいは、少しずつ“お引っ越し”を始めたのかもしれません。なんでも椎名サンはご自宅を大々的にリフォームされているそうですから、おふたりが本格的に、ひとつ屋根の下で暮らし始めるのは時間の問題なのでしょう。

 一点だけツッコむとするなら、原田サンが離婚したのは2013年で、椎名サンが離婚したのは2019年。『不発弾〜』の翌年です。すわ不倫? 略奪?という声が出たとしてもおかしくないのに、世間は祝福ムード。大人のカップルを応援されているかたたちがとても多いといいます。

 理由としては、おふたりのイメージのよさでしょう。椎名サンはどんな現場でも兄貴的存在で、若手俳優さんを男っぽくリードしてくださると大評判。離婚、離婚と何度も書いて申し訳ありませんが、離婚なさってからの方が、あちらこちらから引っ張りだこという印象があります。

 一方、原田サンは、若き椎名サンが魅せられた80年代前半からコンスタントにステキな活躍をされていますが、一昨年、『あなたの番です』(日本テレビ系)に出演されたのをきっかけに、お若い皆さんの評価が爆上がりしていらっしゃいます。“あな番”で原田サンの夫役だった田中圭サン(36才)は、2011年前期のNHK連続テレビ小説『おひさま』では息子役でしたからね。

『時をかける少女』のときと変わらないとはさすがに言いませんが、『私をスキーに連れてって』あたりからは印象が変わらない。歌手としても私は原田サンが大好きで、大貫妙子サン(67才)作詞・作曲の『地下鉄のザジ(Zazie dans le metro』は、いまでも口ずさむほど大好きなんです。

 カッコイイかたたちが組みたがるということでは小泉今日子サン(55才)と重なる部分もあるでしょうか。でも、小泉サンほど押しは強くないような。そこが“モテ”のポイントでしょう。

 当然のことながら、美容にも気を使っていらして、流行りのアンティグラビティをなさっているそうです。原日出子サン(61才)が『ポイズ』(尿モレパッド)のCMで挑戦されている、天井から吊るしたハンモックを使うトレーニングですね。すごいです。

ノスタルジックな気分と相まって、いっきに恋に落ちてしまう

 すごいと言えば、やはり椎名サンの「ファンだった」という熱き想いです。で、浮かんでしまったのは、松田聖子サン(59才)、堀ちえみサン(54才)、今井絵理子さん(37才)、高橋由美子サン(47才)らのお名前です。高橋サンはバツなしですが、ほかの皆さんは、2回目、3回目の伴侶として、「昔からファンだった」という男性を選んでいらっしゃいます。

 椎名サンと原田サンについては、「3年間という長い時間をかけてコンタクトをとりあい、今年の年明けぐらいから真剣交際を始めたようです」との関係者のコメントが報じられていますね。ですが、松田聖子サン、今井絵理子さん、高橋由美子サンのケースは、相手男性に家庭がありながら、アッと言う間に燃え盛って、いっきに距離を縮めてパートナーになったという印象があります。

 男性側のお気持ちはわからなくはありません。若い頃、「ファンだった」女性が突然、目の前に現れ、ダイレクトにコミュニケーションをとれることになった。一般のかたであれば、“芸能部”の第一線で活躍されてきた女性のオーラに、まずはメロメロになってしまうでしょう。

 エネルギッシュで夢多き、若かりし頃の自分と、同時にノスタルジックな気分とが相まって、いっきに恋に落ちてしまう。さらには、なんとかして彼女のために人生を捧げたい、全力で守ってあげたいという気持ちになってしまうのかもしれません(特に今井絵理子さんのパートナーさんを思い浮かべながら書いています〈笑い〉)。

 思えば、ネットでの卑劣すぎる誹謗中傷コメントに、ご本人よりも先に立ち上がった堀ちえみサンのご主人にも、もともと大ファンだったからこその強さを感じてしまいます。実際、お目にかかったことがありますが、懸命に闘病なさっている堀サンの傍らで本当に頼もしくて、おやさしい、素晴らしいかたなんですよ。

 でも、女性側が男性芸能人のファンで、ある日、その対象が目の前に現れたとしても、男性のように盛り上がったりはしないように思います。芸能界でも、そういうパターンは聞いたことがありません。きっと男性の方がロマンチストなのでしょう。 

 この文脈でいうと、椎名桔平サンと原田知世サンは再婚コースを歩まれるように思います。女性をお姫様のように扱ってくれて守ってくれる“元ファン”の男性、買いですね。

構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

※女性セブン2021年7月15日号