仕事に関してだけでなく、プライベートも話題になるのが女性アナウンサーという仕事。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、いつ見ても波乱万丈な女性アナの昨今の動向について分析する。

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カトパン結婚で際立った、TBS出水麻衣アナの神対応

『news23』(TBS系)のメインキャスター、小川彩佳サンが離婚。そして元TBSアナウンサーの小林麻耶サン(41才)が「離婚へ」。

 小川サンの場合、夫妻に“文春砲”が落とされなかったら、「白ビキニ女性」が『週刊ポスト』の取材に「沖縄の夜は(中略)素敵な夜だった」などと答えなかったら、結婚生活は続いていたのかもとも思っています。

 ですが個人的に少々気になったのは、お子さんが生まれて夫妻で子育てをなさるなか、イニシアチブを握っていたのは小川サンだったのかもしれないなということ。いくら“トロフィーワイフ”を手にしたといっても、ご主人もベンチャー企業のトップとして、お忙しかったワケで、“news23シフト”に合わせるのは少々タイヘンだったのかなと思ってしまいました。

 小林麻耶サンについては、これまで何度か書かせていただきましたが、最愛の妹、小林麻央さん(享年34)が旅立たれて、失意のどん底にあったときに出会ったのがご主人。彼の癒しで麻耶さんが元気になったのは事実でしょうが、こういう出会いは長続きしないものなのです。

 男性側は、ずっと相手女性に対して不完全な状態を求めてしまいがち。良好な関係を続けるためには、その方が都合がいいからです。元気になって「目が覚めた」麻耶サンは、新たな生活の準備が整ったということですね。『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)のオーディション時代から彼女を見てきた私としては、よかった……という気持ちです。

 それにしても、つい先日、「カトパン」こと加藤綾子サン(36才)の結婚で盛り上がったばかりの“女子アナ界”は“ニュースの宝庫”だなぁと感心してしまいました。

 よく女性アナウンサーのかたは「私たちは会社員なので」とおっしゃるのですが、こんなに波瀾万丈な会社員さんというのも、そうはいませんよね。

 カトパンの結婚で私が好きだった“ニュース”は、TBSの出水麻衣アナ(37才)本人とご両親を含めた神対応です。カトパンのご主人は、出水アナとの“路チュー”を撮られた過去があり、さらに出水アナは、カトパンと同期で本当に仲がいい椿原慶子アナ(35才)のご主人の元カノでもあったそうなのです。

 が、それを『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』(TBSラジオ)で塙宣之サン(43才)からツッコまれた出水アナは「すみません、ほんとに。人様の幸せな門出に水を差して、ほんとに反省しております。すみません、脇はしっかり締めていきます。失礼しました」と言い切ったのです。

 さらに出水アナのご両親は週刊誌の取材を笑顔で受け入れ、「娘はケロッとしています」「『お幸せに』と言って祝福しています」と答えたとか。さすがはご一家で海外生活が長いだけのことはあります。そして、さすがは“デミちゃん”。

 なんでも現在はアナウンサーをしながら大学院に通って勉強をされているとのこと。女性アナウンサーの皆さんは、「西村知美(50才)か!」とツッコミたくなるほどの資格マニアが多く、その昔は気象予報士を目指すかたが大勢いらっしゃいました。

 最大の理由は、アナウンス部からの異動を防ぐためだと聞きました。「お天気おねえさん」は短命ですが、「気象予報士」という肩書を得られれば、40代、50代でもマイクを持つことができるからです。

 ただ、「石原良純(59才)の時代」からは格段に難しくなったといわれる(苦笑)気象予報士の試験。局内に講師を呼んで“お勉強会”を開いてもらったり、家庭教師をつけて猛勉強をしても「誰も受かってくれない」と某局幹部が嘆いていらっしゃいました。

 でも、半年勉強しただけで一発合格した人も。私がお世話になっているメ〜テレ『ドデスカ!』の南雲穂波アナ(27才)です。南雲アナは東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。学生時代から「美人東大生」としてテレビ出演も多かったのですが、メ〜テレに入社が決まって「取得しておいた方がいいかも」と思い立ち、入社前に「気象予報士」の肩書を手に入れたのですから、本当にすごいです。

局内外に過去最大級の衝撃が走った「異動のニュース」

「大学院に通い直してキャリアアップした女子アナ」の筆頭は、最近、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などのコメンテーターとしてもおなじみの元フジテレビアナウンサー、菊間千乃弁護士(49才)です。

 いまもネット上では「なんで出てるの?」という声が少なからずありますし、『めざましテレビ』(フジテレビ系)で中継中に遭った転落事故のことを思い出すかたも少なくないでしょう。でも、菊間さんはたくましいですよね。コメンテーター仕事にもすっかり慣れて、MCから専門的なコメントを求められても、答え方がどんどん鮮やかになっていらっしゃいます。

 そもそも「アナウンサー」は、何千人もの応募者の中から勝ち上がってきたかたたち。在京局が有するアナウンススクールでは青田買い的なことも行われ、東京でダメでも地方の系列局へ……というパターンもあるのです。年々、試験というよりはオーディションのような雰囲気が増すなかで、選ばれし者がアナウンサーなのですが、7月はテレビ局の異動シーズンが到来。今回ほど局内外に大きな衝撃が走った異動のニュースというのもなかったと思われます。

 私がかなり推していて何度もコラムで絶賛してきたフジテレビの久代萌美アナ(31才)がネットワーク局へ異動になってしまいました。局内随一のオシャレさんで、『週刊フジテレビ批評』を担当していた時代には、他局のドラマを涼しい顔をして推していた彼女。『さんまのお笑い向上委員会』や『ワイドナショー』のMCもハマっていて、お笑いに理解のあるフジテレビっぽいアナウンサーだと思っていたのですが、残念です。

 ほかにもフジテレビでは、佐藤里佳アナウンス室長(54才)はCSR・SDGs推進室へ、『とくダネ!』でのプレゼンテーションやレポートが印象的だった森本さやかアナ(43才)が人事局へ。藤村さおりアナ(47才)は報道局への異動が発表されました。

 その昔、女性アナウンサーの異動先は「宣伝部」が圧倒的に多く、記者発表会でスタンドマイクの前に立ったり、懇親会を仕切ったりする場面がありました。でもやっぱり、アナウンサーでなくなったのを機に退社して、芸能プロダクションに入り、「フリーアナウンサー」(実際にはフリーではありませんけどね)としてマイクを持つことに強いこだわりを見せる元・女子アナも少なくありません。

 元祖「アナドル」として柴門ふみさん原作のトレンディードラマ『同・級・生』への出演経験もある中井美穂さん(56才)や、「フジテレビ花の三人娘」の有賀さつきさん(享年52)、河野景子さん(56才)、八木亜希子さん(56才)が全国的な人気を誇ってから30余年。ニュースを読みつつニュースの中心にもなっちゃう女性アナウンサーの皆さんから目が離せません。

構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

※女性セブン2021年7月22日号