J-POPの歴史を変えた孤高の歌姫、森高千里(48)。「雨」「渡良瀬橋」「私がオバさんになっても」「気分爽快」「ララ サンシャイン」……数々の名曲を生み出したのち、森高は1999年に結婚。出産から育児のために仕事を制限する。

 以降はCMなどの露出はあったものの、ライブからは遠ざかる日々だった。しかし2011年、デビュー25周年を機に森高はライブを再開する。

「子どもたちが大きくなってきたというのもあって『なにかやらない?』って話があったときに、やっぱりライブかなって。ちょうど今までの歌を200曲、セルフカバーすることになり、声を鍛えるためにもいい練習になりましたね。

 セルフカバーではたくさんの発見があったんです。特に初期の大人っぽい詞はよく理解できないまま歌っていましたが、当時は表現しきれなかったことが今になるとわかるし、それは自分の詞でも同じで今ならより表現できるという感覚になりました。

 セルフカバーで新しいアレンジにも挑戦しつつ、今度は実際にライブをやってみて音を鳴らしてみる、歌ってみる。新曲こそ出してはいないですけど、今はすごく新鮮な気持ちで音楽に向き合えているし、若かったころよりも楽しめていると思いますね」

 現在ではTV番組の司会、CM出演、また音楽活動では若いクリエイターとコラボしたり、もちろんライブも行なっている。

“30年目の森高千里”は、輝きを増しながら歩み続けている。

「昔と違うのは、余裕があるかないか。でも面白いと思ったらとりあえずやってみるっていう気持ちは変わってないですね。ミニスカートもそうですけど、ムリをしない範囲で(笑い)、行けるところまで行ってみようと思います」

●もりたか・ちさと/歌手。1969年4月11日生まれ、熊本県出身。1987年「NEW SEASON」でデビュー。「17才」「私がオバさんになっても」「渡良瀬橋」ほか代表曲多数。1999年から育児のため活動を制限し、2011年からライブを再開、徐々に活動を広げる。今年のライブ「TOMORROW NEVER KNOWS」は3会場で開催。10月6日に昭和女子大学人見記念講堂で「ザ・森高」ツアー(1991年)、10月11日にZepp DiverCityで「ROCK ALIVE」ツアー(1992年)、10月12日に同会場で「LUCKY SEVEN」ツアー(1993年)のセットリストを再現する。

聞き手■高橋浩之、撮影■木村晴

※週刊ポスト2017年7月21・28日号