「ビーコロあがりました!!」
「ハッシュワン入りまーす」

 NHK朝ドラ『ひよっこ』の1シーンだ。ホールと調理場の間で威勢のいい声が飛び交う“すずふり亭”。撮影シーンでは、当時の洋食を忠実に再現し、多いときで80食ほどの洋食が客のテーブルに運ばれる。

「当時洋食はハイカラでオシャレなものでした。ビーコロはビーフコロッケ、ハッシュはハッシュドビーフ。ドビ(デミグラスソース)なんかも、当時西洋から入ってきて流行っていました」

 同作で料理指導を担当する菅沼豊明さんは、長年フランス料理店でオーナーシェフを務めた経験から、レシピ作成、ホール係やシェフの所作を指導している。

「グラスを出すとき、小指を少し立てて先にテーブルにつけると音がしないなど、細かい所作を有村架純さんには指導しました。彼女は非常に飲み込みが早いんです。佐々木蔵之介さんは料理長ですから、フライパンを振るときは、自信に満ちた堂々とした姿で、とお願いしました」

 佐々木は腱鞘炎になるほどフライパンを振って練習し、何度も火傷していたとか。

「今はすっかり料理長の風格を備えていますね」

※女性セブン2017年8月3日号