NHK紅白歌合戦の選考が始まるのは例年、夏頃からといわれる。そう、すでに選考はスタートしているのだ。そこで、いち早く今年の紅白の選考について考えてみたい。すでに多くの有力候補が浮上していた! コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

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 この暑い最中、「今年の『紅白』を予感させる」番組を見た。7月25日放送NHK『うたコン』だ。この日の番組タイトルは「魅せます!平成黄金時代・夏の陣」。わかったようなわからないようなタイトルだが、天童よしみ、福田こうへい、NMB48らも登場し、にぎやかに番組は進行した。そして、突如、不思議な光を放ったのが、「純烈」という5人組である。

 平均身長183cmのイケメンによるムード歌謡というのも珍しいが、5人のうち4人がスーパーヒーロー出身というのもすごい。そういえば、私はリードボーカルの白川裕二郎を時代劇で取材したことがあった。そのときは無口な役で、こんなにもお陽気で歌がうまいとは知らなかった。彼は『忍風戦隊ハリケンジャー』のカブトライジャーであり、その前は大相撲の力士「綱ノ富士」。

 この他、『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオブラック(酒井一圭)や『仮面ライダーアギト』の『仮面ライダーギルス』(友井雄亮)、『仮面ライダー龍騎』の仮面ライダーゾルダ(小田井涼平)とガタイがいいメンバーが揃う。彼らは10年のデビュー以来、地道にスーパー銭湯や健康ランドでライブを重ねてきた「スーパー銭湯のアイドル」。

 番組では、黄色い風呂桶を手にしたダンサーとともに持ち歌『愛でしばりたい』を熱唱。観客も全員黄色いタオルを振り回して、NHKホールが銭湯ムードで盛り上がった。

 結成当時からの目標は「紅白出場、親孝行」。楽曲はオリコンチャート演歌・歌謡ランキングで1位を獲得しているし、古くは三波春夫、近年ではゴールデンボンバーなどが担ってきた紅白の「お祭り枠」(勝手にペリーが命名)にはぴったりだ。
 
 この番組にはもうひとり、芸能界に憧れた母の期待を背負い、必死に頑張ってきたという丘みどりも出演。ミニスカブーツで演歌を歌ったり、さまざまな経験を積んできたとか。五木ひろし、小林幸子、三山ひろしらも経験した「苦労人初出場枠」の可能性を見た。

 もちろん、大御所出場も期待される。紅白出場には「NHK貢献度」が重視されるともいわれるが、今年はソロ活動30周年の桑田佳祐が朝ドラ『ひよっこ』の主題歌を歌っているし、ひょっとして紅白もアリ?

 同じく周年でいえば、石原裕次郎没後30年。NHKではBSプレミアムで特番『日本人が一番愛した男・石原裕次郎』を放送したばかり。舘ひろし、神田正輝の主演ドラマも同じくNHK BSで放送されていることを考えれば、石原軍団総出演という可能性もある。

 この他、スピッツ結成30周年、ゆずも20周年、萩原健一も50周年。全員、白組というのが気になるが、紅組には50周年の和田アキ子がいるじゃないか!! 昨年は出場なしで話題になったが、今年はついに復活? 紅組の「ひとりお祭り枠」もこの人ならアリでしょう。

 そして、気になるベテランがもうひとり。最近、突如としてサッカー解説者になった小柳ルミ子。作曲家平尾昌晃急逝で、紅白にコーナーができれば、平尾先生の代表作『わたしの城下町』『瀬戸の花嫁』を聴きたいファンは多いはず。また、来年の大河ドラマ『西郷どん』に薩摩藩を大混乱に陥れる薩摩藩主島津業興の側室お由羅(一説では藩主の孫らを呪い殺したとも)で出演も決定。ルミ子登場の可能性は十分アリと私はにらんでます。