東京五輪チケットの追加抽選結果は9月11日に通知されるが、1次抽選同様の高倍率で“観戦は無理”と諦めている人も多いだろう。しかしチケットが当たらなくても“五輪選手と身近に触れ合える”方法がまだあるのだ。しかも“無料”!

 大会組織委員会が募集するボランティアは募集が締め切られているが、参加国が大会前にコンディションを整える「事前キャンプ地」のボランティアは、各自治体が独自に募集するため、今からでも応募できる。

 ボランティアの役割は各国代表選手たちの練習のサポートや送迎が多い。

「男子バレーボール」でリオ五輪に続き金メダル候補筆頭のブラジル代表は、東京都大田区で事前キャンプを行なう。ボランティアに応募すれば、ボール拾いなどを手伝いながら、キューバから帰化した世界的アタッカー、ホアンドリ・レアル選手の切れ味鋭いスパイクを間近で見られるかもしれない。

 事前キャンプ地は同じ国でも競技によって異なり、大田区には「ビーチバレー」「ハンドボール」「アーチェリー」のブラジル代表選手も訪れる予定だ。

 5月12日に横浜で開催された「IAAF世界リレー」の400mリレー世界王者に輝いたブラジルの陸上代表が滞在するのは埼玉県新座市だ。同市のボランティアに申し込めば、「陸上」、「水泳(マラソンスイミング&水球の2種目)」といった花形競技の代表選手たちの練習サポートができる。

「事前キャンプの際は道具やドリンクを選手に運ぶなどのお手伝いをしていただきます」(新座市オリンピック・パラリンピック推進室)

◆6か国の代表が一堂に

 去る6〜7月に開催された女子サッカーのW杯でベスト4に進出したイングランド代表。メダル獲得の期待は大きく、美女揃いであることも注目されている。その代表イレブンを含め、「陸上」、「7人制ラグビー」のイギリス代表選手は神奈川・川崎市でキャンプを張る。

「練習サポートなどのボランティアの定員は300人程度ですが、すでにそれを上回る応募が来ているので、募集締め切り後に選考を行ないます」(川崎市オリンピック・パラリンピック推進室)

 様々な「強豪国」の五輪選手と触れ合えるボランティアもある。ニュージーランド、イギリス、フランス、ブラジル、カナダ、モザンビークの6か国の「カヌー」選手たちは事前キャンプで石川県小松市に滞在する。

 2016年のリオ五輪では、種目別の各レースでニュージーランド、イギリス、フランスの選手がそれぞれ金メダルを獲得した。

「練習場所は小松市にある『木場潟(きばがた)』となっています」(小松市スポーツ育成課)

 木場潟は国内唯一のカヌー専用練習場で、「カヌーの聖地」と呼ばれている。キャンプができる場所も近くにあり、美しい景色も楽しめそうだ。

 チケット抽選なら当選確率1%程度のものもあったが、本番競技を観戦できるボランティアもまだ残されている。

「自転車ロードレース」のコースは1都3県の15市町村(女子は13市町村)にまたがっており、通過する自治体ごとに「コースサポーター」の募集が今後始まるという。

 その中の一つ、静岡県裾野市の担当者はこう言う。

「応募条件については裾野市民優先ですが、人数が足りなければ近隣市町村まで広げることも考えています。サポーターの方々には観客の誘導、コース内への侵入抑止のお声がけ、レース後の片づけなどをしていただくことになります」

 その他のボランティアは別表にまとめたので、気になる競技や参加国があれば、自治体に問い合わせてみよう。

※週刊ポスト2019年9月6日号