3年7億円の大型契約でFA市場から獲得してきた山口俊(30)に、酔った上での暴力トラブルの疑いが浮上し、一軍登録抹消となった。コーチ異動でテコ入れを図った巨人軍は後半戦に入ってもバラバラのままだ。

 異例の人事は6月に就任したばかりの鹿取義隆GMの主導で行なわれた。

「こんな時期に4人もコーチを動かすなんて、それだけチーム状態が深刻ということでしょう」(担当記者)

 首位・広島と14.5ゲーム差で前半戦を終えた翌日、巨人は斎藤雅樹・二軍監督を一軍投手コーチに、一軍投手コーチだった尾花高夫氏をブルペン担当に配置転換した。後任の二軍監督には内田順三・巡回打撃コーチを就任させ、ブルペン担当だった田畑一也・投手コーチは運営部戦略室スコアラーに転出した。

 チーム状態が一向に上向かないから、人事の話題ばかりが活発になる。巨人OBの400勝投手・金田正一氏はこう憤る。

「今回のコーチ人事は最低。チームにとって一番重要なのがブルペンです。ローテーションは机上で組めるが、ブルペンは試合展開によって投手をやり繰りする要。尾花を外すためにブルペンに追いやったとすれば、野球で何が大事かを全くわかっていない。言語道断だ」

 スタートしたばかりの斎藤コーチ体制下で、FA移籍組の山口が酔って暴れ、病院警備員を負傷させた疑いがあると発表された。

 山口の獲得に尽力した鹿取GMの前任者・堤辰佳氏は、不振の責任を取って6月に引責辞任。その翌日に山口は移籍後初勝利をあげてお立ち台で涙したが、今回は投手にとって命ともいえる利き手の右手を酔って負傷したのである。「前GMは辞任するのが少し早かった」(別の担当記者)というブラックジョークが飛び交うほどで、チームの管理責任を問う声も出てくる。

 後半戦スタート早々、先発陣の一角を失い、チームは再度、沈みかけている。

※週刊ポスト2017年8月4日号