平昌五輪開幕で盛り上がっているが、冬季五輪史上最大のスキャンダルといえば、「ケリガン襲撃事件」だろう。

 1994年リレハンメルの代表選考会となる全米選手権の会場で、女子フィギュアスケートのナンシー・ケリガン(48)が襲撃され、欠場を余儀なくされた。優勝したのはケリガンのライバル、トーニャ・ハーディング(47)だったが、なんと彼女の元夫がケリガン襲撃の犯人として逮捕される事態に発展した。

 彼女自身にも疑惑の目が向けられる中、五輪に出場したハーディングは、演技の途中で泣き出して中断するなどの騒ぎを起こし8位に終わる。一方、特例で出場が認められたケリガンは銀メダルを獲得した。

 ハーディングは事件後、別の傷害事件で逮捕、スケート界を追放され、その後プロボクサーや総合格闘家などに転身を図るもいずれも成功しなかった。以降、フィギュアスケートの解説はもちろん、その他の話題にも上ることはなかった。

 ところが昨年、襲撃事件が『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』というドキュメンタリー映画となって公開されたことから、再び2人に注目が。今年1月11日、米・ABCで放送された『Truth And Lies The Tonya Harding Story』という番組では、ハーディングとケリガンがVTRで“共演”している。

「現在は一般人として生活しているようでずいぶん落ち着いた印象です。映画は自分の気持ちを代弁してくれたと感じてもいるようです」(ニューヨーク在住のノンフィクションライター田村明子氏)

※週刊ポスト2018年2月16・23日号