手足がしびれる、ろれつが回らない、めまいがする…そんな症状が、ある日突然起こるのが「脳卒中」だ。基本的に激しい痛みなどがないため、こういった症状が出ても大丈夫だと見過ごしがちだが、この段階ですぐに病院へ行かないと、命を落とす危険性がある恐ろしい病気なのだ。

 脳卒中にはいくつかの種類があるが、もっとも罹患者数の多い「脳梗塞」は、6〜8月に発症件数が増える。新型コロナウイルスの感染も怖いが、いまの時期は脳卒中にも用心しないとならないのだ。

生活習慣病が脳卒中を引き起こす

 では、脳卒中にはどう対処すればいいのだろうか。まずは別掲のチェックリストに挑戦してほしい。いずれも生活習慣病になりやすい人の特徴をあげている。

 というのも、脳卒中が起こる主な原因は動脈硬化だ。動脈硬化があると、血栓ができやすく、血管も裂けやすくなる。そしてその動脈硬化の原因が、生活習慣病だからだ。動脈硬化は加齢とともに進行するが、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの持病があると、さらに症状が進みやすい。

 聖マリアンナ医科大学東横病院脳卒中センター副院長・脳卒中センター長の植田敏浩さんはこう話す。

「なかでも高血圧は動脈硬化、ひいては脳卒中を引き起こす最大の危険因子の1つです。高血圧症の人が脳卒中を発症する危険性は、正常な血圧の人の4〜6倍も高いといわれています」

 コレステロールや中性脂肪の数値が高い高脂血症や糖尿病による高血糖状態、喫煙も動脈硬化を進行させる。また、不整脈の一種の心房細動は、心原性脳塞栓の原因となる。

 脳卒中の予防には、以上のような危険因子を減らすことが第一の課題となる。60才以下だからと過信せず、生活を見直してみよう。

※女性セブン2020年7月2日号