1年の半分を花火撮影に費やす写真家、それが冴木一馬氏だ。冴木氏は、報道カメラマンを経て1987年から花火の撮影を始める。1997年、花火師(煙火打揚従事者)の資格を取得。以来、ハナビストを名乗り、国内外の花火を撮影し、花火の歴史や文化を研究している。

 そんな冴木氏が撮影した花火の中から、この夏、見に行きたい全国の花火を3つ紹介しよう。

【直径500mに及ぶ二尺玉の迫力】
■神明の花火(山梨県西八代郡市川三郷町)

【開催日】8月7日【場所】三郡橋下流笛吹川河畔【打ち上げ数】約2万発
【概要】県内の業者が合同で上げるため花火が比較できて楽しい。直径60cmもの二尺玉は打ち上がると約500mにもなる。

【代名詞の「錦冠花火」とデジタル技術が融合したプログラム】
■勝毎花火大会(北海道帯広市)

【開催日】8月13日【場所】十勝川河川敷特設会場(十勝大橋下流400m付近)【打ち上げ数】非公表
【概要】代名詞である「錦冠花火」はもちろん、第4部のデジタルリンク花火では構造物に仕掛けたパイロが変幻自在に放たれる驚きのプログラム。

【音楽と花火を融合させたミュージック花火が目玉】
■やつしろ全国花火競技大会(熊本県八代市)

【開催日】10月21日【場所】八代市球磨川河川緑地(新萩原橋上流)【打ち上げ数】約1万5000発
【概要】今年は第30回記念で熊本地震復興祈願特別花火を打ち上げる。目玉である、音楽と花火が融合されたミュージック花火は今年も健在。

撮影■冴木一馬(さえき・かずま):1957年山形県鶴岡市生まれ。花火の撮影ではフィルムを使用し、ワンシャッターにこだわり、多重露出を行なわず、花火本来の姿をとらえることに主眼を置いている。7月25日(火)19時より東京・銀座の蔦屋書店BOOK EVENT SPACEにて、写真と映像で江戸の花火の歴史・魅力を語るイベントを開催。国内外の84の花火写真を収録した写真集『花火−HANABI−』(2400円+税)は光村推古書院より発売中。

※週刊ポスト2017年7月14・21日号