2019年12月、新橋演舞場で上演された新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』。“歌舞伎界の新たなる地平に挑んだ”と称されるこの作品を発案し主人公・ナウシカを演じたのが、歌舞伎俳優・尾上菊之助(41歳)だ。

テレビ朝日では、そんな菊之助の果敢な挑戦に密着取材したスペシャルドキュメンタリーを2020年1月4日(土)に放送する。

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“ナウシカ歌舞伎”の舞台裏に迫るとともに、いま人気・実力を最も兼ね備えた歌舞伎俳優・尾上菊之助の魅力や知られざる素顔に迫っていく同番組。密着日数は、じつに3000日だ。8年以上にわたって追いかけてきた菊之助の“芸への思い”、“家族の絆”を描いていく。

◆歌舞伎界初の試み。ジブリ作品を歌舞伎化

菊之助はこれまでにも、シェークスピアの原作を蜷川幸雄演出で上演した『NINAGAWA 十二夜』(2005年初演・2007年ロンドンでも上演)や、インド神話を題材とした新作歌舞伎『マハーバーラタ戦記』(2017年初演)など、新たな歌舞伎の魅力を発信するための作品を企画し成功に導いてきた。

その菊之助が2019年、新たに挑んだ『風の谷のナウシカ』は、世界的アニメ作家・宮崎駿氏の初期の代表作。歌舞伎舞台化は、宮崎作品としてはもちろん、スタジオジブリの関連作品でも初めてのことだ。

菊之助は、この“ナウシカ歌舞伎”を自ら企画。約5年がかりで実現させた。

1982年より雑誌『アニメージュ』で連載された漫画版全7巻を歌舞伎化するという壮大な試みで、全六幕三十七場を昼の部・夜の部を通して上演。上演時間が7時間を超える大作となった。

はたして、菊之助はどのように歌舞伎ならではの衣装や鬘、化粧を施し、主人公・ナウシカを演じたのか。菊之助とスタッフの前代未聞の挑戦をカメラが追いかける。

◆まさかのアクシデント発生。菊之助が番組だけに明かした思い

しかし、念願の幕が開いて3日目、まさかのアクシデントが発生。菊之助は“トリウマ”というキャラクターに乗って花道から引っ込もうとしていた際に転落し、左ひじの一部を亀裂骨折してしまったのだ。

そのケガの直後、腕を吊った痛々しい状態で、この番組のカメラだけに語った心境。「なんとしても公演に穴をあけず、遂行したい」―――アクシデント直後、赤裸々に明かした思いとは。

なお、同番組でナレーターを担当するのは、話題作に次々と出演しいま大注目の人気俳優・中村倫也。2019年、声優としても大活躍した中村が、“声”の力で菊之助の軌跡を紡いでいく。