寺島進がタコ焼き屋台店主から転身した破天荒な医師・大藪彦次郎(おおやぶ・ひこじろう)を演じるミステリー『ドクター彦次郎』。シリーズの第5弾が9月13日(日)に放送される。

オンエア直前、寺島が最新作にこめた願い、そして2020年の今、作品をお届けすることへの思いを熱く語った。

主人公の彦次郎は、強面だけどドクターとしての腕は超一流。診察はもちろん、患者の問題にとことん真剣に向き合うその姿勢から、街の人々に信頼されている診療所の医師だ。

そんな彦次郎が最新作で挑むのは、遺伝子学の権威である医大教授が毒殺された事件。

京都府警刑事・後白河孝麿(宇梶剛士)は、第一発見者であり、被害者との共同研究に携わってきた超エリート医学博士・花井舞香(矢田亜希子)に疑いの目を向けるが、彼女の意外な一面を知った彦次郎は舞香を信じる。

2人の急接近に、なじみの旅館女将・小川志乃(黒谷友香)はヤキモキ。志乃に片思いする後白河を含めて、いい大人たちが淡い四角関係を形作っていく。

本作でも寺島、戸田恵子、宇梶剛士、鷲尾真知子、ビートきよし、黒谷友香らレギュラーメンバーが集結するほか、矢田亜希子、小堺一機、山下容莉枝ら豪華ゲストたちが熱演! 『ドクター彦次郎』らしい、人情物語をからめた波乱のヒューマンミステリーが展開する。

◆大切にしてきたのは“義理人情”と“躍動感”

寺島がこのシリーズでずっと貫いてきたのは、“義理人情”と“躍動感”。

「『ドクター彦次郎』は、ハチャメチャだけど義理人情を大切に、これまでの医療モノとはひと味違う、飛び跳ねた感じで作ってきました。5作目もそういう躍動感を継承していきたいと思いましたね」と、5作目もブレずに撮影に挑んだことを語る。

また、第4作までメガホンを取り、彦次郎のキャラクターをともに築いてきた大ベテラン・吉田啓一郎監督への感謝や、同じく前作まで彦次郎の太極拳の弟子“ガリガリ隊”メンバーを演じてきた故・野口貴史さんを悼む気持ちも吐露し、「本当にスタッフ、レギュラーキャストのみなさんに支えられてここまでやってきたんだなぁとあらためて感じた一作です」と、万感の思いをあふれさせた。

◆Withコロナ時代…『彦次郎』で日本に元気を届けたい!

本作では、主人公が医療従事者でもあることから、コロナ時代の新たな日常を物語に反映。彦次郎をはじめとするキャラクターたちがマスクを着けて登場するほか、遠隔診療を行う姿などが描かれている。

寺島も「京都のスタッフの方々がキャラクターに合わせてマスクを作ってくれたんですよ! 少しでも感染予防につながり、三密を避けるような意識をみなさんに強く持ってもらうのもいいことかなと思って…。やっぱりみんなで乗り切ることが大切なのかな」と、“今できること”に向き合った心情を明かした。

劇中、祇園祭の規模縮小に肩を落とす仲間たちを彦次郎が励ますシーンもあり、寺島は「祇園祭には疫病退散の祈りがこめられていますし、地元のみなさんのお話を聞くと、今年はとてもショックだったと思いますね。お祭りもそうだし、高校野球をはじめとするスポーツの世界でも大会やイベントの中止が相ついでいて、その心情を思うと言葉が見つからないです。『ドクター彦次郎』を見ていただいてちょっとでも元気になってくれたらうれしいですね」と、作品を通して日本中にエールを送ったことも打ち明けた。

 

◆寺島進 コメント(全文)

――本作でついに第5弾! どんな思いで撮影に臨んだのでしょうか?

この『ドクター彦次郎』は、ハチャメチャだけど義理人情を大切に、これまでの医療モノとはひと味違う、飛び跳ねた感じで作ってきました。まずは、5作目もそういう躍動感を継承しようと思いましたね。

今回、吉田啓一郎監督から児玉宜久監督へと演出を引き継いだのですが、立ち上げから第4弾まで指揮してくださり、この『ドクター彦次郎』の世界を創り出してくださった吉田監督への恩を忘れてはならないと心に刻み、撮影に挑みました。また、東映京都撮影所で大変お世話になり、このシリーズでは“ガリガリ隊”のメンバーを演じてくださってきた大先輩・野口貴史さんが今年他界されたので、追悼の思いも込めました。本当にスタッフ、レギュラーキャストのみなさんに支えられてここまでやってきたんだなぁとあらためて感じた一作です。

――豪華なゲストを迎えていますが、共演した感想は?

矢田亜希子さんは難しい役をさらっと演じられるので、ホントに素晴らしい女優さんだと思いました。山下容莉枝さんは現場でとても集中していらっしゃいましたし、小堺一機さんが意外な役柄で出てくださりなかなかスゴイキャスティングだなと思いました。

――本作では矢田亜希子さん演じるエリート医師・舞香と急接近しますが、彦次郎の恋模様はどんな思いで演じたのでしょうか?

三角関係、四角関係のさじ加減が微妙で…かなり難しかったですねぇ(笑)。でも今回はこれまでよりさらに、ライバル・後白河孝麿役の宇梶剛士さんにすごく支えてもらいました。役柄的にはいがみあっているんですけど、現場でたくさんアイデアを出してくださったんです。

――登場人物がマスクを着けたり、劇中で祇園祭の規模縮小について触れていたり…と、ウィズコロナ時代を反映した作品になっていますが、撮影はいかがでしたか?

京都のスタッフの方々がキャラクターに合わせてマスクを作ってくれたんですよ! ほかのドラマを見ると、登場人物がマスクを着けている画(え)があまりないので、けっこう画期的なのかもしれませんが、少しでも感染予防につながり、三密を避けるような意識をみなさんに強く持ってもらうのもいいことかなと思って…。やっぱりみんなで乗り切ることが大切なのかなと思っています。

祇園祭には疫病退散の祈りがこめられていますし、地元のみなさんのお話を聞くと、今年の規模縮小はとてもショックだったと思いますね。お祭りもそうだし、高校野球をはじめとするスポーツの世界でも大会やイベントの中止が相ついでいて、その心情を思うと言葉が見つからないです。『ドクター彦次郎』を見ていただいてちょっとでも元気になってくれたらうれしいですね。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします!

矢田さん演じる最先端医療のエリート医師と、彦次郎のキャラの対比を楽しんでいただければうれしいですね。“昭和的だ”“アナログだ”といわれようが、やっぱり自分の身体で感じたもの、そして昔ながらの義理人情は忘れちゃいけないと思っています。

この『ドクター彦次郎』を見て、みなさんが元気や“五感”を取り戻して少しでもストレス解消につながればいいな。そんな思いをチームワークで盛り立てながら撮影したので、ぜひご覧ください!